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日本のマスコミについて思う

ゾマホン・ルフィン(Zomahoun Idossou Rufin)



2.ゾマホンさん連載コラム「人生甘くないよ」

第3回「日本のマスコミについて思う」
ゾマホン

日本は秋になりましたね。たいぶ涼しくなりました。
さて、今回は「日本のマスコミについて」お話します。

思い返せば、私はアジアに来て、23年目になりました。中国には7年、日本は16年目です。私が来日した当初、テレビや新聞で読むアフリカ大陸の情報には本当に腹がたちました。なぜかというと、前回のメルマガでもお話ししましたが、アフリカに関する情報の80パーセントが間違った情報だからです。今回はその点をお話します。

なぜ、“間違った情報”と私が言うか・・・それは日本のマスコミが欧米から届くアフリカの情報をそのまま流しているからです。ようは日本の視点でアフリカを見ているのではなく、欧米の視点でアフリカをみて、そのまま日本国民に伝えているからです。

結局、これまでに日本で出来上がったアフリカのイメージといえば、アフリカは紛争や病気で危険だということと、キリンや象など動物がいるということだけです。

【アフリカは危険?】

問題なのは、安全性は国によって違うということです。アジアだって安全ではありません。ポル・ポト政権だったカンボジア。他には例えばミャンマー、パキスタン、インドの一部で今も暴動や紛争はあるでしょう?日本やシンガポール、韓国等ではありませんが、はたしてそれで、アジアは安全と言えるでしょうか。みなさま。

結局、「アジア大陸=安全」とは言えないし、同時に「アフリカ大陸=不安全」とも言えません。アフリカ大陸はすべての国が危険ではございません。例えば日本人はアンゴラとかコンゴ、ルワンダ、ソマリアという国名はよく知っています。でもベナン共和国やサントメ・プリシンペ民主共和国はあまり知りません。
マスコミでもあまり聞かない国だからです。言い換えると、戦争が起きている国はよく知っていて、平和な国は知らないだけです。危険な国のことしか情報が入ってこないのです。

【原因を伝えないマスコミ】

なぜアンゴラやコンゴ、モザンビーク、ルワンダでは紛争がおこるのでしょうか。しかしその紛争の原因をマスコミは伝えていません。

世界の大陸の中で一番地下資源が豊かな大陸はアフリカ大陸です。石油、ダイヤモンド、なんでもあります。例えば、“コルタン”という鉱石がないと携帯電話も作れません。それもアフリカ大陸で採れます。

問題なのは、そういう資源は欧米諸国の企業がうまく盗みます。地下資源のためには紛争を仕掛けることもします。アンゴラでは欧米諸国が20年間ゲリラを育てていました。欧米諸国はアンゴラまで毎日飛行機をおよそ60便も飛ばしていました。そのアンゴラ行きの飛行機には大量に武器を積み、それを現地で下ろし、その代わりに帰国する飛行機には地下資源等を持ち込んでいきました。
そういう中から紛争が始まったのです。

アンゴラに限らず、コンゴ民主共和国では石油は採れますが、その石油はフランス系石油会社が利益を得ています。紛争の原因は欧米諸国の企業と政府の一部が、現地の一部を操って、わざと起こします。そして紛争中に資源を盗む機会を探ります。これが紛争の原因です。そこに正義はありません。

話は少し外れますが、エイズの問題もそうです。もともとエイズは先進国の医師たちがサルの血を人間に輸血しようとしたことから始まった病気です。その事実も伝わらず、「アフリカ=エイズ」というイメージが広まっています。

【日本のマスコミ】

私は、その原因を伝えない日本のマスコミは犯罪だと思うわけです。日本のマスコミは、他国のマスコミと比べて、経済的にも困っていないし、カメラや通信など技術的な面も素晴らしいです。世界メディアから見ても、日本のマスコミは力があると思います。だからそういうマスコミはしっかり現地調査をして欲しいと思います。それをしていない日本マスコミは最低とゾマホンは思います。

また私は日本のマスコミは日本国民を“馬鹿にしている”と感じてきました。
私は北朝鮮にも行ったこともありますが、その立場から言うと日本国民は北朝鮮の国民と変わらないと思います。
“日本政府とマスコミの一部に洗脳されている”そう思います。

最後に、日本の皆さまに言いたいのは、自分たちもマスコミに騙されないよう、“本当に知りたいものは、自分の目で見て確かめる”そのことを忘れないで欲しいです。

(終わり)


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