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野球用語一覧

2012年 Wikipediaより



【野球における和製英語】

日本の野球は長い時間をかけて独自の発展を遂げたため、日本で一般的に使用されている野球用語の中には、和製英語や英語の誤用が多い。完全な造語の他に、日本語からの直訳、英文の無理な省略などにより、文法的に誤りがあるものや、違う意味になってしまったものもある。

近年は正しい英語の普及を目指しているせいか、「ストッパー」を「クローザー」 (closer) と言い換えるように、和製英語を排除する傾向が多少見られる。ただし「フォアボール」などのように相変わらず定着しているものも存在する。

イレギュラーバウンド、イレギュラー → bad hop
打球が障害物によってバウンドする方向を突然変えること。

インコース(内角)、アウトコース(外角) → inside, outside [away]
ストライクゾーンの打者側の部分をインコース、反対側をアウトコースと呼ぶ。

ウイニングショット → money pitch
決め球のこと。その投手が最も得意とする球種。

ウイニングボール
試合が終了したときに使用していたボール(勝利チームが手にする)。

ウエスト → waste pitch
盗塁やスクイズを警戒して、わざと外したボールを投げること。英語では「遊び球」の意。

エンタイトルツーベース → ground rule double
一度フェアグラウンドに落ちた打球が、フェンスなどを越え、これ以上野手が追っていけない場所に入ったこと。打者を含む走者に2つの安全進塁権が与えられる。

オーバースロー → over arm [over hand, over handed] pitch [throw]
肩の上から投げる投球方法。上手投げ。野球用語として存在する、英語のoverthrowは暴投を指す。

オープン戦 → exhibition game, pre-season game
公式の試合の前後、合間などに行われる非公式の試合のこと。

カットマン → cutoff man
外野手が本塁に送球する際、直接に本塁に届くまでには時間がかかる距離の場合に、外野手の送球を途中で中継して、本塁に投げる野手。

キャッチボール(をする) → play catch
ボールを取って投げる動作。

キャンバス(塁) → base, bag, sack

クッションボール → carom
フェンスなどに当たって跳ね返ってきたボールのこと。

クリーンナップ(3番-5番打者) → heart of the order
cleanup hitterといえば、本来は4番打者1人だけを指す。

ゲームセット(試合終了) → that's the game, the game's over, game and set, that's the ballgame.

ゴロ → ground ball
地面に落ちた打球のこと。

サイクルヒット → hit for cycle
1人の打者が1試合で単打、二塁打、三塁打、本塁打の4種類の安打を打つこと。

サヨナラヒット → walk-off single
後攻チームが試合終了となる回または延長戦で決勝点を挙げ、同時に試合終了となるヒット。

サヨナラホームラン → walk off home run, game-ending home run
後攻チームが試合終了となる回または延長戦に決勝点を挙げ、同時に試合終了となるホームラン。最近では、日本人選手のメジャーリーグでの活躍により、輸出された「Sayonara」が使われることもある。これは数少ない英語化された日本野球用語の一例であるが、「Good-bye baseball!(入った!ホームラン!)」の意味で使われている場合が多い。

シュートボール → shuuto ball, screwball, cutball
「スクリューボール」は、シュート系変化球として日本語化していて、日本で通常に「シュート」として定義されている程度の変化は、アメリカでは速球の範囲だともいわれている。また、shootは相手打者をわざと狙って投球することであり、実況等で使われることはない。

ショート(遊撃手) → shortstop(SSと略される)二塁と三塁の間の守備位置

スコアリングポジション → scoring position
二塁と三塁の総称。ここまで走者が進塁した場合、味方の安打や相手の失策で得点に結び付きやすいからである。

スタメン → starter
starting memberの略。英語では、starting order。また、「スターター」という言葉は先発投手 (starting pitcher) の意味で、和製英語化している。

ストッパー → closer
抑え投手(守護神)のこと。主に最終回にセーブのつく場面で登板する。英語のstopperはもとはサッカー用語で、ディフェンダーの1ポジションを指す。

スピードボール(速球) → fast ball
ストレートのこと。まっすぐ進む球速が速い球。英語のspeedballは「コカインとヘロインを混ぜた速効性の麻薬」のことを指す。

スリーバント → bunt with two strikes, bunt after two strikes
2ストライク後のバントのこと。

セーフティバント → a bunt for a hit, a drag bunt
打者自身もセーフになることを狙ったバント。

セットアッパー → set up man
勝ち試合において、先発投手や他の中継ぎ投手から「ストッパー」につなぐまでの間に起用される投手。7?8回を中心に、試合の後半に登板する。

タイムリーヒット → an RBI single
他の走者を本塁に帰し、得点を挙げることができたヒット。打点がつく。

タッチ → tag
触れること。(しばしば)触球、触塁のこと。

タッチアップ → tag up
飛球が捕らえられたため、走者が元いた塁に触れなおしてから進塁すること。

タッチアウト → tagged and out
走者が野手に触球されてアウトになること。

チャンス → clutch (situation)
好機。

チェンジ → end of inning, inning is over
攻守を交代すること。

テキサスヒット → a blooper (bloop hit), a Texas leaguer
飛球を追った野手と野手の間に打球が落ちる安打のこと。

デッドボール(死球) → hit by (a) pitch

トップバッター → leadoff man, leadoff hitter
1番打者、あるいはその回の最初の打者。

トンネル → to let it go through his legs
野手がゴロの打球を捕球できず、打球がその股間を抜けること。

ネクストバッターズサークル → on-deck circle
次打者が待機する、ベンチ前の円形の場所。(アメリカのOfficial Rulesでは"next batter's box"と書かれている)

ノーコントロール → bad control, lack of control
投球(または送球)のコントロールが悪いこと。

ノック → fungo
トスしたボールを人がバットでボールを打ち、その転がったボールを野手が捕って投げ返す守備練習。

ノーヒットノーラン(無安打無得点試合) → no hitter

ハイタッチ → high five

バスター → slash bunt, slug bunt
バントの構えを引いて、バットを振って打つこと。

パスボール → a passed ball
投手の投球に対して捕手の捕球可能範囲でありながら捕手の失策により、投球を後逸すること。バッテリー間で捕手の失策に対する言葉である。

バックネット → backstop
本塁後方に張ってあるネットのこと。

バッテリー → a battery
投手と捕手の総称。

バックホーム → throw to the plate
野手が、本塁に向かって送球すること。

バッティングピッチャー(打撃投手) → batting practice pitcher

ピッチャーゴロ、ピッチャーフライ → a grounder (fly) to the pitcher

ファウルグラウンド → foul territory

フォアボール(四球) → base on balls, walk, (ball four)

~フライ → a fly ball to ~, pop-up, pop fly
英語の「pop fly」はフライ全般を指すが、和製英語の「ポップフライ」は内野定位置までしか飛ばないフライを指し、意味が異なる。

ブラッシュボール → brush back

フリーバッティング(打撃練習) → batting practice

フルベース(満塁) → bases loaded (The bases are full.)

(マウンドの)プレート(投手板) → rubber

ヘッドスライディング → head-first slide
頭から塁に滑り込むこと。

ホームイン → get [cross] home [the plate], come home, (score)
走者が本塁に触れること。

ホームスチール → steal home
三塁走者が本塁に盗塁すること。

ランニングホームラン → inside the park home run
フェアグラウンドに落ちた打球を守備側が失策を伴うことなく処理する間に、打者走者が本塁まで進塁できた場合に記録されるホームラン。

ワイルドピッチ → wild pitch(throw)
投手の投球が捕手の捕球可能範囲を越えて、捕手が投球を後逸すること。バッテリー間で投手の失策に対する言葉である。

ワンポイントリリーフ → spot reliever
特定の1人の打者のために登板する救援投手のこと。英語では"situational lefty"など左投手のみに限定した用語も存在する。


また、日本語の野球用語がアメリカなどで使用されるようになったケースも若干存在する。

SAN-SHIN
三振のこと。
SAYONARA
ただし、サヨナラゲームではなく、"Good Bye Baseball"(入った!ホームラン!)の意で使われることが多い。

以下は、アメリカのOfficial Baseball Rulesに記述があり、日本においても使用されているが、現在アメリカでは別の表現が一般的になっているもの。

スリーベースヒット(三塁打)(three-base hit) → triple

ツーベースヒット(二塁打)(two-base hit) → double

ハーフスイング (half swing) → check swing
打者が打とうとして、途中でスイングを止めること。

ヒット(単打) (hit) → single, a base hit
日本では、二塁打や三塁打との区別をはっきりさせる目的で「シングルヒット」という和製英語が用いられることがある。

ホームベース(本塁) (home base) → home plate
Official Baseball Rulesでは、「home base」「home plate」どちらも使用されている。


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