My Library Home

スタンド (ジョジョの奇妙な冒険)

Wikipediaより

スタンドは、荒木飛呂彦の漫画作品『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズに登場する架空の超能力。Part3(第三部)で初登場し、以降のシリーズに設定(能力)が引き継がれている。漢字では「幽波紋」と表記されるが、中国語版ではそれとは別に「替身」という言葉が通常使われる。



「スタンド」とは「パワーを持った像」であり、持ち主の傍に出現し、様々な超常的能力を発揮して、他人を攻撃したり持ち主を守ったりする守護霊のような存在である。その姿は人間に似たものから、動物や怪物のようなもの、果ては無機物まで千差万別である。

スタンドを自らの意志で使役することの出来る人間を、作中では「スタンド使い」や「スタンド能力者」と呼ぶ。またスタンドに主軸をおいて「本体」と呼ぶこともある。なおこの中で「スタンド使い」という言い方には、単にスタンドを発現させただけでなくそれを自分の意思で操作出来る者という意味が含まれる。スタンドはそれぞれの能力者1人に1つずつ備わる。

作中では「スタンド」という名称は、Part3『スターダストクルセイダース』では守護霊の様に使い手の「傍に立つ (Stand by me)」ことからジョセフ・ジョースターが、Part7『スティール・ボール・ラン』では敵や困難に「立ち向かう (stand up to)」ためのものとしてマウンテン・ティムが、それぞれ名付けている。彼らが命名する以前に何か呼ばれ方があったかは不明であるが、一例として、空条承太郎はスタンドという言葉を知る以前には「悪霊」という言葉を使っている。また、命名したのがジョセフであるにもかかわらずDIOの刺客等もスタンドという呼称を用いている事については、「スタンドと命名したのは実はDIO、もしくはエンヤ婆で、その呼称が部下の間で用いられるようになり、「ハーミット・パープルの念写」でそれを知ったジョセフ達も用いるようになったのではないか」とする見解が出ている。

作者の荒木飛呂彦によれば、「スタンド」とは超能力を目に見える形で表現したものである。例えば「曲がるスプーン」や「破壊される壁」などといった超能力の影響を受けた物体を描くのではなく、超能力そのものに姿を持たせて絵に描くことができるようにしたものがスタンドである。荒木はかつてインタビューで「裏づけというか説得力というか、そういうものが欲しかったんです。「ムッ」と念じるだけで物がバーンと割れるんじゃなくて、他人には見えないんだけど実際に何かが出てきて、そいつが物を割ってくれる、みたいな」と述べている。

各スタンド固有の名前の由来は、Part3はタロットカードの大アルカナなどから、それ以降は洋楽のアーティスト名・曲名・アルバム名からとられている事が多い。なお、人物の名前などを洋楽方面から取材するというこの傾向は、スタンドに限らずジョジョの奇妙な冒険全編を通じて多く見られるものである。

【スタンドのルール】

スタンドの能力や姿は個々で違っているが、原則的に以下のような特徴を持っている。

スタンドは一人につき一体
これは途中から解釈が変更され、全く異なるスタンドを複数種類同時に持つことはないという意味になった。同じスタンドの分裂体ならば数体から数百体で構成されるスタンド(例:バッド・カンパニー、ハーヴェスト、セックス・ピストルズ)もPart4以降に登場している。
例外として、複数人で一体のスタンドを共有する場合(例:タトゥー・ユー!)や、その逆(D4C)もある。
ただし、DIOのように頭と身体が別人の物であれば2つ持つことは可能(頭であるDIOはザ・ワールドを持ち、身体のジョナサンがハーミット・パープルを持っている)。
全く同じ能力のスタンドは、一部の例外を除き本編に登場しないが、特に存在しないといった設定は無い。

スタンドを見ることができるのはスタンド使いだけ
例外として、物質と同化したスタンド(例:船のスタンド「ストレングス」、食った肉と同化した「イエロー・テンパランス」、自動車と同化した「ホウィール・オブ・フォーチュン」など)や、レクイエム化(後述)したスタンドはスタンド使いでない人間にも視認できる。

スタンドに触ることが出来るのはスタンドだけ
見る場合と違って、スタンド能力を持つ人間であってもスタンドに直接触れることは出来ない(実体化したスタンドおよび物質同化型「水蒸気や電気と同化を含む」のスタンドを除く)。ただしスタンドの方から物体に触る場合は、本体の意志によって触れるか触れないかを自由に調節出来る。つまりスタンドは物質透過が可能である(ただし厚さに限度はある)。なお透過しなかった物体に対して力負けし、結果としてスタンドでない物体によって損傷を受けることはあり得る。

スタンドは本体の意思によって動く
例外として自動操縦型や精密動作性が低いスタンド、本体とは別に自我を持つスタンド(例:スパイス・ガール、エコーズACT3など)はその限りではない。また、スタンドが本体の意向を無視して動く場合もある(例:ドラゴンズ・ドリーム、チープ・トリックなど)。

スタンドが傷つけば本体も傷つく
上述のようにスタンドとは本体であるスタンド使いの生命力が像をなしたものなので、それが傷つくとスタンド使いも傷を(主には肉体の同じ部位に)受ける。逆に本体が傷ついたためにスタンドの外見が欠損するケースも存在する(例:シルバー・チャリオッツ)。また本体が死亡するとスタンドも消滅する。
ただしこれにはいくつも例外があり、形状が人型でないスタンド(例:ハーミット・パープル)、自動操縦型など本体の意志と切り離されて行動するスタンド、物質と同化するタイプのスタンドなどにはあてはまらない場合がある。スタンドの一部でもただの道具は破壊されても影響が無い場合がある。
ダメージの程度によっても変わる。上述した群体型スタンドの場合は、そのうちの1体が殴りつぶされた程度では本体には大きなダメージにならない。キラー・クイーンのシアー・ハート・アタックの場合はスター・プラチナに殴られてヒビが入ったりキャタピラが取れたりしても本体の吉良吉影は傷つくことも無かったが、エコーズACT3の攻撃で重くされた時は同様に本体の左手も重くなっていた。
また、スタンド使い本体が死亡しても、スタンド能力だけが生きている場合がある(例:アヌビス神、チープ・トリック、ノトーリアス・BIGなど)。暴走を起こして本体の意志を受け付けないような状態のスタンド(例:スーパー・フライ、チャリオッツ・レクイエム)なども受けたダメージが本体に影響しない場合がある。

本体から離れて行動できる距離に限界がある
「射程距離」と呼ばれる。この距離はスタンドごとに違っていて、原則的には射程距離の長さと力の強さ(ここで言う力とは腕力のような意味での力)は反比例の関係にある。遠くまで行けるスタンドは力が弱く、そうでないスタンドは強い。また同じスタンドでも本体から離れるほど力は弱まる。射程距離は短い部類では本体から2メートル程度しか離れられず、50メートルも離れられれば長い部類とされる。中には数百キロメートルという極端に長い射程をもつスタンドや、射程距離:∞(無限大)のものも存在する。ホワイトスネイクのように近距離型に近い性質を持ちながら、パワーこそ落ちるものの遠い場所でも活動できるスタンドも存在する。
「射程距離」の概念は、「本体を中心としたスタンド像自体の行動可能範囲」と、「スタンド像を中心とした能力の効果範囲」の2種類がある。主に広範囲に無差別攻撃を仕掛けるタイプのスタンド(例:グレイトフル・デッド、グリーン・デイなど)は後者である。
例外として、自動操縦型は遠距離でも強いパワーで攻撃できるが、複雑な動作ができない場合が多いが、ベイビィ・フェイスはスタンド自体に自我と学習能力を持たせることで近距離型、遠距離型、自動操縦型の短所を克服している。
自動操縦型スタンドは、傷ついたり倒されたとしても、そのダメージが本体に伝わることはほぼ無い。また、ブラック・サバスのように、スタンドの発動自体が自動的で、本体が、自身のスタンドが発動したことにすら気づかない場合もある。

スタンドは特殊な能力を一つ持つ
スタンドは固有の特殊能力をもっている。人型であれば、手足による格闘は特殊能力には含まれない。単純に攻撃するだけでなく、特殊な条件でのみ発動する能力などが登場し、それがストーリーに大きく関わってくこともある。
例外として、キラー・クイーンは「爆弾」という形で最終的に3つの特殊能力を持っている(ただし同時に複数の能力を使えない)。またエコーズもACT1 - 3の3種類が存在し、それぞれが別の特殊能力を持つ。逆にシルバー・チャリオッツのように特殊能力らしい能力を持たないスタンドも存在する。
特殊能力はスタンド像のパワー・射程距離とは関係がなく、近距離型でありながら超遠距離まで特殊能力が発揮されるスタンド(ゴールド・エクスペリエンス、ウェザー・リポート)やパワー評価が低いにもかかわらず、特殊能力による破壊力は高いスタンド(C-MOONなど)もいる。反比例の関係も必ずしもなく、射程距離・パワーともに高い特殊能力も存在する(ウェザー・リポートなど)。

スタンドは成長する
スタンド使いの精神的な成長や外的要因(「矢」で刺される、「天国へ行く方法」を実行する)によっては新能力に目覚めることがある。その際に従来の能力は失われることもあれば(例:ホワイトスネイク)、残ることもある(エコーズ)。また、訓練によってスピードや精密動作性といったスタンド自体の能力を向上させることも可能である(シルバー・チャリオッツ)。

Page Top | My Library Home