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磯谷利恵さん最後の抵抗

闇サイト殺人事件

闇サイト殺人事件とは、2007年(平成19年)8月24日に愛知県名古屋市内で発生した強盗殺人事件。闇サイトが犯行グループ結成に利用されたことが注目された。愛知女性拉致殺害事件ともよばれる。



磯谷さんは、帰宅途中に男3人に車に押し込まれ拉致された。
愛知県愛西市内の駐車場で現金とカードを奪われ、
男たちはカードから金を引き出すために包丁を突きつけた。
車内で男が「カードの暗証番号を教えな。殺しちゃうよ」というと、磯谷さんは体を震わせて暗証番号を教えた。

3人の男はそこで磯谷さんの顔にガムテープを巻いて顔を覆い、ハンマーで頭部をめった打ちにし、
頭にビニール袋をかぶせたうえで首を絞めて殺害した。遺体は岐阜県瑞浪市の山中に遺棄した。
3被告は磯谷さん殺害後に、教えられたカードの暗証番号で現金を引き出そうとした。
しかしその番号はウソで、引き出すことはできなかった。

番号は「2960(ニクムワ)」としており、富美子さんは利恵さんが
数字の語呂合わせが昔から好きだったことを明かした。
死を覚悟した利恵さんが最後の抵抗としてのウソだった。

暗い車内の床に座らされ、動くことができない。
川岸被告が乱暴しようとした直後に3人で利恵さんを取り囲み、暗証番号を言えと脅した。
番号を聞き出したと思うとすぐに殺害した。

だが、銀行などで3度引き出そうとしたがうまくいかない。
「まさか、あの状況でうそをつくとは」と、3人はあぜんとしたという。母親の富美子さん(57)は
「殺されると覚悟していたから。むざむざお金までとられたくないと思ったのでしょう」と話す。

事件後、マイホームを買い、母を喜ばせたいと計画していたことを娘の友人から聞いた。
数年前の光景が浮かんだ。「お父さんとの約束で果たせてないのはマイホームだけだわ」と
一人娘の利恵さんにこぼすと、目を細めて笑ってうなずいていた。


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