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海外紙に見る日中戦争

海外紙



▼【スイス紙、ラ・スイス、11月×日】将来中国に於いて白人に残されるものは、日本の許す範囲に於ける経済的協力だけであり、白人帝国主義は終焉を告げるだろう。欧米列強に取り重大なことは、徒に日本を憤らして将来大損をしないように気を付けることである。

▼【ベルギー紙、ナシオン・ベルジュ、11月18日】上海戦に於いて余の感心したことは、日本人は正義感強くたとえ中国側が弾薬軍需品を明らかに蓄えていると判っている中国人家屋でも、英国旗あるいは赤十字旗を掲げている時には、絶対に爆撃するようなことはない。

▼【カナダ紙、バンクーバー・サン、11月23日】事実を仔細に研究すれば、日本が中国を支配して、やがて東
亜の盟主となることは疑う余地もない。今となっては、吾々はこの事態に適応するだけのことで、上海租界問題で日本に楯突くようなことは、日本の将来に関する大問題の前の一小事で時間の空費に過ぎない。

▼【フランス紙、プチ・ブルー、11月24日】中国側の饒舌に耳を傾けていた列強は、無邪気にも中国が中央政府を有する近代国家だと考えていた。しかし中国は断じて国家ではなく、その政府は幻想的存在に過ぎない。
かくて列強はここ数年来、国際政局に対して犯した誤謬はすべてここにあった。

▼【英国紙、マンチェスター・ガーディアン、11月29日】今や日本は上海に於いて絶対優勢の地位を確保したのだから、結局外国の権益は日本の寛大な措置に依存するほかなかろう。

▼【ドイツ紙、ベルリーナー・ベルゼン・ツアイツング、11月18日】日本軍の熟慮と豪勇、神速の前には南京政府の鉄の防御陣も一触粉砕されるだろう。蘇州が落ちれば日本軍の機械化部隊は愈々威力を発揮し、日ならずして南京へ突入することになり、軍事行動はようやく終焉に近づくものと思われる。実に一国民とその政府的首脳部及び軍隊の優秀さが、遂に数と距離とを征服したということが出来る。

▼【ブラジル紙、オ・ボーボ、12月3日】日本の対中行動はアジアを共産主義より救い、世界平和確保を目的とする聖戦で、延いては欧州文明の擁護である。中国の日本製品排斥は明らかに条約違反であるのみならず、日本に対する重大なる侮辱である。従って日本は自衛の立場から対中抗争に出たのは当然である。

▼【イタリア紙、ジョルナーレ・デイタリア、12月5日】日中の抗争により日本を衰弱させ、これに乗じて資本的、領土的に中国に喰い入らんとする英米仏ソの真意を悟らず、地理的、歴史的に提携すべき日本と戦う中国はまさに幻想に掛かったものと言える。

▼【ブラジル紙、ボーボ、12月6日】政一道義の点に於いて混乱無秩序状態にあった中国に於いては、日中抗争四ヶ月にして事態は著しく変化した。北支に於ける共産ロシアの魔手は漸次影を潜め、東洋伝統精神は復興しつつある。日本の将来は共産化の災禍に悩めるものの、等しく喝采するところで、要は日中両国が共産主義の魔手より脱却するにある。米露通信社の悪宣伝もルーズベルト大統領の対日非難も、九国会議がいかなる決議を採択しても敢えて意に介する必要はない。

▼【ブラジル紙、ジョルナル・ド・ブラジル、12月14日】防共協定は共産主義防遏の世界的保障である。日本が中国に於いて共産主義撲滅のため執っている行動は、世界人類に対する大きな功績である。


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