みかぐらうた

天理教の祭典、おつとめで行われる「かぐら」「てをどり」の地歌。五節からなり、かぐらの地歌(第一節~第三節)と、てをどりの地歌(第四節=よろづよ八首、および第五節=一下り~十二下り)に分かれる。天理教の原典の一つである。
教祖中山みきによって、慶応2年(1866年)の秋から「あしきはらいたすけたまへ てんりわうのみこと」の第一節のお歌とお手振りがまず教えられた。
続いて慶応3年(1867年) 正月中に三下りまで、残りを八月までに十二下りのお歌を作り、その後満三年かかってお手振りを教え、明治3年(1870年)には「ちょとはなし」(第二節)を教え、よろづよ八首のお歌を十二下りの初めに加えられた。
さらに明治8年(1875年)「いちれつすますかんろだい」(第三節)の歌と手振りを教えられたが、明治15年(1882年)のかんろだい取り払い事件後、「いちれつすます」の句を「いちれつすまして」、「あしきはらい」を「あしきをはらうて」と改められている。



第一節

あしきをはらうてたすけたまへ
てんりわうのみこと

第二節

ちよとはなしかみのいふこときいてくれ
あしきのことはいはんでな
このよのぢいとてんとをかたどりて
ふうふをこしらへきたるでな
これハこのよのはじめだし

第三節

あしきをはらうてたすけせきこむ
いちれつすましてかんろだい

第四節

よろづよのせかい一れつみはらせど
        むねのわかりたものはない
そのはずやといてきかしたことハない
        しらぬがむりでハないわいな
このたびはかみがおもてへあらハれて
        なにかいさいをときゝかす
このところやまとのぢばのかみがたと
        いうていれどももとしらぬ
このもとをくはしくきいたことならバ
        いかなものでもこいしなる
きゝたくバたづねくるならいうてきかす
        よろづいさいのもとなるを
かみがでゝなにかいさいをとくならばバ
        せかい一れついさむなり
一れつにはやくたすけをいそぐから
        せかいのこゝろもいさめかけ

第五節

一下り目

一ッ 正月こゑのさづけは
        やれめづらしい
二ニ につこりさづけもろたら
        やれたのもしや
三ニ さんざいこゝろをさだめ
四ッ よのなか
五ッ りをふく
六ッ むしやうにでけまわす
七ッ なにかにつくりとるなら
八ッ やまとハほうねんや
九ッ こゝまでついてこい
十ド とりめがさだまりた

二下り目

とん/\とんと正月をどりはじめハ
        やれおもしろい
二ッ ふしぎなふしんかゝれバ
        やれにぎはしや
三ッ みにつく
四ッ よなほり
五ッ いづれもつきくるならば
六ッ むほんのねえをきらふ
七ッ なんじふをすくひあぐれバ
八ッ やまひのねをきらふ
九ッ こゝろをさだめゐやうなら
十デ ところのをさまりや

三下り目

一ッ ひのもとしよやしきの
        つとめのばしよハよのもとや
二ッ ふしぎなつとめばしよハ
        たれにたのみはかけねども
三ッ みなせかいがよりあうて
        でけたちきたるがこれふしぎ
四ッ よう/\こゝまでついてきた
        じつのたすけハこれからや
五ッ いつもわらはれそしられて
        めづらしたすけをするほどに
六ッ むりなねがひはしてくれな
        ひとすぢごゝろになりてこい
七ッ なんでもこれからひとすぢに
        かみにもたれてゆきまする
八ッ やむほどつらいことハない
        わしもこれからひのきしん
九ッ こゝまでしん/\゛したけれど
        もとのかみとハしらなんだ
十ド このたびあらはれた
        じつのかみにはさうゐない

四下り目

一ッ ひとがなにごといはうとも
        かみがみているきをしずめ
二ッ ふたりのこゝろををさめいるよ
        なにかのことをもあらはれる
三ッ みなみてゐよそばなもの
        かみのすることなすことを
四ッ よるひるどんちやんつとめする
        そばもやかましうたてかろ
五ッ いつもたすけがせくからに
        はやくやうきになりてこい
六ッ むらかたはやくにたすけたい
        なれどこゝろがわからいで
七ッ なにかよろづのたすけあい
        むねのうちよりしあんせよ
八ッ やまひのすつきりねはぬける
        こゝろハだん/\いさみくる
九ッ こゝはこのよのごくらくや
        わしもはや/\まゐりたい
十ド このたびむねのうち
        すみきりましたがありがたい

五下り目

一ッ ひろいせかいのうちなれバ
        たすけるところがまゝあらう
二ッ ふしぎなたすけハこのところ
        おびやはうそのゆるしだす
三ッ みづとかみとはおなじこと
        こゝろのよごれをあらひきる
四ッ よくのないものなけれども
        かみのまへにハよくはない
五ツ いつまでしん/\゛したとても
        やうきづくめであるほどに
六ッ むごいこゝろをうちわすれ
        やさしきこゝろになりてこい
七ッ なんでもなんぎハさゝぬぞへ
        たすけいちじよのこのところ
八ッ やまとばかりやないほどに
        くに/\までへもたすけゆく
九ッ こゝはこのよのもとのぢば
        めづらしところがあらはれた
どうでもしん/\゛するならバ
        かうをむすぼやないかいな

六下り目

一ッ ひとのこゝろといふものハ
        うたがひぶかいものなるぞ
二ッ ふしぎなたすけをするからに
        いかなることをもみさだめる
三ッ みなせかいのむねのうち
        かゞみのごとくにうつるなり
四ッ ようこそつとめについてきた
        これがたすけのもとだてや
五ツ いつもかぐらやてをどりや
        すゑではめづらしたすけする
六ッ むしやうやたらにねがひでる
        うけとるすぢもせんすぢや
七ッ なんぼしん/\゛したとても
        こゝろえちがひはならんぞへ
八ッ やつぱりしん/\゛せにやならん
        こゝろえちがひはでなほしや
九ッ こゝまでしん/\゛してからハ
        ひとつのかうをもみにやならぬ
十ド このたびみえました
        あふぎのうかゞひこれふしぎ

七下り目

一ッ ひとことはなしハひのきしん
        にほひばかりをかけておく
二ッ ふかいこゝろがあるなれバ
        たれもとめるでないほどに
三ッ みなせかいのこゝろにハ
        でんぢのいらぬものハない
四ッ よきぢがあらバ一れつに
        たれもほしいであらうがな
五ツ いづれのかたもおなしこと
        わしもあのぢをもとめたい
六ッ むりにどうせといはんでな
        そこはめい/\のむねしだい
七ッ なんでもでんぢがほしいから
        あたへハなにほどいるとても
八ッ やしきハかみのでんぢやで
        まいたるたねハみなはへる
九ッ こゝハこのよのでんぢなら
        わしもしつかりたねをまこ
十ド このたびいちれつに
        ようこそたねをまきにきた
      たねをまいたるそのかたハ
        こえをおかずにつくりとり

八下り目

一ッ ひろいせかいやくになかに
        いしもたちきもないかいな
二ッ ふしぎなふしんをするなれど
        たれにたのみハかけんでな
三ッ みなだん/\とせかいから
        よりきたことならでけてくる
四ッ よくのこゝろをうちわすれ
        とくとこゝろをさだめかけ
五ツ いつまでみあわせゐたるとも
        うちからするのやないほどに
六ッ むしやうやたらにせきこむな
        むねのうちよりしあんせよ
七ッ なにかこゝろがすんだなら
        はやくふしんにとりかゝれ
八ッ やまのなかへといりこんで
        いしもたちきもみておいた
九ッ このききらうかあのいしと
        おもへどかみのむねしだい
十ド このたびいちれつに
        すみきりましたがむねのうち

九下り目

一ッ ひろいせかいをうちまわり
        一せん二せんでたすけゆく
二ッ ふじゆうなきやうにしてやらう
        かみのこゝろにもたれつけ
三ッ みれバせかいのこゝろにハ
        よくがまじりてあるほどに
四ッ よくがあるならやめてくれ
        かみのうけとりでけんから
五ツ いづれのかたもおなじこと
        しあんさだめてついてこい
六ッ むりにでやうといふでない
        こゝろさだめのつくまでハ
七ッ なか/\このたびいちれつに
        しつかりしあんをせにやならん
八ッ やまのなかでもあちこちと
        てんりわうのつとめする
九ッ こゝでつとめをしてゐれど
        むねのわかりたものハない
とてもかみなをよびだせば
        はやくこもとへたづねでよ

十下り目

一ッ ひとのこゝろといふものハ
        ちよとにわからんものなるぞ
二ッ ふしぎなたすけをしてゐれど
        あらはれでるのがいまはじめ
三ッ みづのなかなるこのどろう
        はやくいだしてもらひたい
四ッ よくにきりないどろみづや
        こゝろすみきれごくらくや
五ツ いつ/\までもこのことハ
        はなしのたねになるほどに
六ッ むごいことばをだしたるも
        はやくたすけをいそぐから
七ッ なんぎするのもこゝろから
        わがみうらみであるほどに
八ッ やまひはつらいものなれど
        もとをしりたるものハない
九ッ このたびまでハいちれつに
        やまひのもとハしれなんだ
十ド このたびあらはれた
        やまひのもとハこゝろから

十一下り目

一ッ ひのもとしよやしきの
        かみのやかたのぢばさだめ
二ッ ふうふそろうてひのきしん
        これがだいゝちものだねや
三ッ みれバせかいがだん/\と
        もつこになうてひのきしん
四ッ よくをわすれてひのきしん
        これがだいゝちこえとなる
五ツ いつ/\までもつちもちや
        まだあるならバわしもゆこ
六ッ むりにとめるやないほどに
        こゝろあるならたれなりと
七ッ なにかめづらしつちもちや
        これがきしんとなるならバ
八ッ やしきのつちをほりとりて
        ところかへるばかりやで
九ッ このたびまではいちれつに
        むねがわからんざんねんな
十ド ことしハこえおかず
        じふぶんものをつくりとり
        やれたのもしやありがたや

十二下り目

一ッ いちにだいくのうかゞひに
        なにかのこともまかせおく
二ッ ふしぎなふしんをするならバ
        うかゞひたてゝていひつけよ
三ッ みなせかいからだん/\と
        きたるだいくににほいかけ
四ッ よきとうりやうかあるならバ
        はやくこもとへよせておけ
五ツ いづれとうりやうよにんいる
        はやくうかゞいたてゝみよ
六ッ むりにこいとハいはんでな
        いづれだん/\つきくるで
七ッ なにかめづらしこのふしん
        しかけたことならきりハない
八ッ やまのなかへとゆくならバ
        あらきとうりやうつれてゆけ
九ッ これハこざいくとうりやうや
        たてまへとうりやうこれかんな
十ド このたびいちれつに
        だいくのにんもそろひきた


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