誠真実

天理教教義及史料集成部

1946年(昭和21年)4月18日発刊「信者の栞」に掲載されているもの。



 誠真実まことしんじつというは、たヾ、正直にさえして、自分だけ慎んでいれば、それでよい、というわけのものじゃありません。誠の理を、日々にち/\に働かしていくという、働きがなくては、真実とは申せません。そこで、たすけ一条とも、聞かせられます。互い立て合い、たすけ合いが、第一でございますによって、少しでも、人のよいよう、喜ぶよう、たすかるように、心を働かしていかねばなりません。そこで八つのほこりも、わが心につけんばかりでなく、人にもこのほこりをつけさせぬように、せにゃなりません。まずおのれがほしいものならば、人もほしいにちがいない。人にほしいという、ほこりをつけさせまいと思えば、わがものもわけさして頂くようにし、一つのものは半分わけても、ほしいのほこりを、つけさせぬようにするのが、真実、誠のはたらきです。

 われが見て、をしいと思われるようなものならば、人もをしいに違いないによって、忘れたものも速やかにかえさして頂き、落したるものも返さして頂き、また、天よりお与え下されて、天の御守護で出来たものなら、たとえ一すんのきれ、一つぶの穀物でも、すたらんように心がけ、すべて、物が無駄にならぬよう、りゃくにならぬよう、大切にして、そうして一方、一列兄弟いちれつきょうだいのなんじゅうをすくう心をはたらかし、わが身かわい、わが子可愛ければ、人の身をいたわり、人の子をかわいがる心をもち、罪のにくむべきを知るならば、罪をおかさせぬよう、おのれも罪をおかさぬように、心をはたらかし、人の過ちも、わが身にかついで通る心になり、うらみがほこりと知った上は、人にうらまれるような行いをせんように、はらだちがほこりなれば、人にはらたせるような言葉をつかわんよう、通常よくのないものはございませぬ故、よくのほこりをつけんよう、色欲や、ごうよくの間違いに落ち入らぬように、人の世話もさして頂く、こうまんの心ではなくとも、人にはずかしめられたり、ふみつけられたりして、何とも思わぬものはありますまい。されば人に恥かかさんよう、人と人との仲もとりつくろい、人をたてて、何事も人の心に満足あたえるよう、日々にち/\に互い立て合い、扶け合いという心を働かしていくように、お願いします。


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