My Library Home

林藪経(ヴァナパッタ・スッタ)

仏教



目次

第一章 |  第二章

 

第一章

あるとき、わたしは、このように聞いた。

ある日のこと、仏陀は、サーヴァッティの、
ジェータ林にある、アナータピンディカ園で、
集まって来た、比丘衆に、このように説かれた。

「比丘達よ、生きる限り、欲しい物がある。
捨てるべき者が、持つべき、四つの物がある。
それでは、この四つの物とは、如何なるものか。

第一の物は、着る為のものである、衣服である。
第二の物は、食す為のものである、食物である。
第三の物は、住む為のものである、住居である。
第四の物は、治す為のものである、薬品である。」

「比丘達よ、求めるべきか、捨てるべきか。
そこが、物を収め難く、法を修め難いならば、
比丘達よ、其処を諦らめ、他を望むべきである。」

「比丘達よ、その時は、このように考えよ。
私は、法を究めるために、家を出たのである。
決して、物を極めるために、家を出たのでない。」

「比丘達よ、求めるべきか、捨てるべきか。
そこが、物を収め易く、法を修め難いならば、
比丘達よ、其処を諦らめ、他を望むべきである。」

「比丘達よ、その時は、このように考えよ。
私は、法を究めるために、家を出たのである。
決して、物を極めるために、家を出たのでない。」

「比丘達よ、求めるべきか、捨てるべきか。
そこが、物を収め難く、法を修め易いならば、
比丘達よ、其処に止まり、法に臨むべきである。」

「比丘達よ、その時は、このように考えよ。
私は、法を究めるために、家を出たのである。
ここを、法を修める事なく、立ち去る事はない。」

「比丘達よ、求めるべきか、捨てるべきか。
そこが、物を収め易く、法を修め易いならば、
比丘達よ、其処に止まり、法に臨むべきである。」

「比丘達よ、その時は、このように考えよ。
私は、法を究めるために、家を出たのである。
ここを、法を修める事なく、立ち去る事はない。」

 

第二章

「比丘達よ、生きる限り、頼れる者がいる。
離れるべき者が、寄るべき、四つの者がある。
それでは、この四つの者とは、如何なるものか。

第一の者は、着る物を、与えてくれる者である。
第二の者は、食べ物を、与えてくれる者である。
第三の者は、住む物を、与えてくれる者である。
第四の者は、治す物を、与えてくれる者である。」

「比丘達よ、近づくべきか、離れるべきか。
そこが、物を収め難く、法を修め難いならば、
比丘達よ、其処を諦らめ、他を望むべきである。」

「比丘達よ、その時は、このように考えよ。
私は、法を究めるために、家を出たのである。
決して、物を極めるために、家を出たのでない。」

「比丘達よ、近づくべきか、離れるべきか。
そこが、物を収め易く、法を修め難いならば、
比丘達よ、其処を諦らめ、他を望むべきである。」

「比丘達よ、その時は、このように考えよ。
私は、法を究めるために、家を出たのである。
決して、物を極めるために、家を出たのでない。」

「比丘達よ、近づくべきか、離れるべきか。
そこが、物を収め難く、法を修め易いならば、
比丘達よ、其処に止まり、法に臨むべきである。」

「比丘達よ、その時は、このように考えよ。
私は、法を究めるために、家を出たのである。
法を修める事なく、ここを、立ち去る事はない。」

「比丘達よ、近づくべきか、離れるべきか。
そこが、物を収め易く、法を修め易いならば、
比丘達よ、其処に止まり、法に臨むべきである。」

「比丘達よ、その時は、このように考えよ。
私は、法を究めるために、家を出たのである。
法を修める事なく、ここを、立ち去る事はない。」

これを聞いた、諸々の比丘は、歓喜し実践した。


Page Top | My Library Home