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蘊相応 第二十九章

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あるとき、わたしは、このように聞いた。

ある日のこと、仏陀は、サーヴァッティの、
ジェータ林にある、アナータピンディカ園で、
集まって来た、比丘衆に、このように説かれた。

「比丘達よ、己を島として、他を島とせず、
己を依処として、他を依処としてはならない。
そして、このように、根本に立ち返って考えよ。」

『苦しみは、何により、生じるのだろうか。
色を我が物と考えて、あらゆる苦悩が生じる。
色は移り変わる、移り変わる故に、苦を感じる。』

『苦しみは、何により、生じるのだろうか。
受を我が物と考えて、あらゆる苦悩が生じる。
受は移り変わる、移り変わる故に、苦を感じる。』

『苦しみは、何により、生じるのだろうか。
想を我が物と考えて、あらゆる苦悩が生じる。
想は移り変わる、移り変わる故に、苦を感じる。』

『苦しみは、何により、生じるのだろうか。
行を我が物と考えて、あらゆる苦悩が生じる。
行は移り変わる、移り変わる故に、苦を感じる。』

『苦しみは、何により、生じるのだろうか。
識を我が物と考えて、あらゆる苦悩が生じる。
識は移り変わる、移り変わる故に、苦を感じる。』

「比丘達よ、法を島として、他を島とせず、
法を依処として、他を依処としてはならない。
そして、このように、智慧に立ち返って考えよ。」

『苦しみは、何により、滅するのだろうか。
色を我が物と考えず、あらゆる苦悩を滅する。
色は移り変わる、移り変わる故に、色を離れる。』

『苦しみは、何により、滅するのだろうか。
受を我が物と考えず、あらゆる苦悩を滅する。
受は移り変わる、移り変わる故に、受を離れる。』

『苦しみは、何により、滅するのだろうか。
想を我が物と考えず、あらゆる苦悩を滅する。
想は移り変わる、移り変わる故に、想を離れる。』

『苦しみは、何により、滅するのだろうか。
行を我が物と考えず、あらゆる苦悩を滅する。
行は移り変わる、移り変わる故に、行を離れる。』

『苦しみは、何により、滅するのだろうか。
識を我が物と考えず、あらゆる苦悩を滅する。
識は移り変わる、移り変わる故に、識を離れる。』

「こうして、正しく法を。理解した弟子は、
苦悩が消えて、心が不動となり、安楽となる。
この安楽に住む比丘を、涅槃に至った者と呼ぶ。」


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