My Library Home

蘊相応 第二十六章

目次   1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13  14  15  16  17  18  19  20  21  22  23  24  25  26  27  28  29  30  31  32  33  34  35  36  37  38  39  40  41  42  43  44  45  46  47  48  49  50  51  52  53  54  55  56  57  58  59  60  61  62  63  64  65  66  67  68  69  70  71  72  73  74  75  76  77  78  79  80 

あるとき、わたしは、このように聞いた。

ある日のこと、仏陀は、サーヴァッティの、
アナータピンディカ園に、止まっておられた。
そこに、ある比丘が訪れて、このように尋ねた。

「尊師よ、どうか、私の為に、分かり易く、
法の要諦を、簡略に、説き示して下さいませ。
わたしは、喜んで学び、良く倣おうと思います。」

「比丘よ、汝に、法の要諦を説き明かそう。
囚われるから、誰でも、思い煩うのであって、
囚われなければ、誰でも、思い煩うことがない。」

「例えば、誰でもあれ、色に囚われるなら、
色について、あれこれと、考え始めてしまう。
色を、考えるから煩い、楽しむから悩まされる。」

「例えば、誰でもあれ、受に囚われるなら、
受について、あれこれと、考え始めてしまう。
受を、考えるから煩い、楽しむから悩まされる。」

「例えば、誰でもあれ、想に囚われるなら、
想について、あれこれと、考え始めてしまう。
想を、考えるから煩い、楽しむから悩まされる。」

「例えば、誰でもあれ、行に囚われるなら、
行について、あれこれと、考え始めてしまう。
行を、考えるから煩い、楽しむから悩まされる。」

「例えば、誰でもあれ、識に囚われるなら、
識について、あれこれと、考え始めてしまう。
識を、考えるから煩い、楽しむから悩まされる。」

この教えを受けた、彼は、喜んで実践した。
そして、比丘として、最高の本懐を達成して、
そのとき、このように、彼は、考えたのである。

『ああ、我が迷いの生涯は、既に終わった。
為すべきことを為して、清浄なる行を修めた。
もはや、私は、迷いの輪廻に嵌まることはない。』


Page Top | My Library Home