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因縁相応 第四十五章

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あるとき、わたしは、このように聞いた。

ある日のこと、尊者のマハーコッティタは、
バーラナシーの、イシパタナ・ミガダーヤに、
長老のサーリプッタを訪ね、このように尋ねた。

「老死とは、自作だろうか、他作だろうか。」
「尊者よ、自作でもなければ、他作でもない。
老死は、生が原因となって、生じるものである。」

「出生とは、自作だろうか、他作だろうか。」
「尊者よ、自作でもなければ、他作でもない。
出生は、有が原因となって、生じるものである。」

「存在とは、自作だろうか、他作だろうか。」
「尊者よ、自作でもなければ、他作でもない。
存在は、取が原因となって、生じるものである。」

「取著とは、自作だろうか、他作だろうか。」
「尊者よ、自作でもなければ、他作でもない。
取著は、愛が原因となって、生じるものである。」

「渇愛とは、自作だろうか、他作だろうか。」
「尊者よ、自作でもなければ、他作でもない。
渇愛は、受が原因となって、生じるものである。」

「感受とは、自作だろうか、他作だろうか。」
「尊者よ、自作でもなければ、他作でもない。
感受は、触が原因となって、生じるものである。」

「接触とは、自作だろうか、他作だろうか。」
「尊者よ、自作でもなければ、他作でもない。
接触は、処が原因となって、生じるものである。」

「六処とは、自作だろうか、他作だろうか。」
「尊者よ、自作でもなければ、他作でもない。
六処は、蘊が原因となって、生じるものである。」

「名色とは、自作だろうか、他作だろうか。」
「尊者よ、自作でもなければ、他作でもない。
名色は、識が原因となって、生じるものである。」

「識別とは、自作だろうか、他作だろうか。」
「尊者よ、自作でもなければ、他作でもない。
識別は、蘊が原因となって、生じるものである。」

「長老よ、これは、どういうことだろうか。
名色の因が識であり、識の因が名色であると、
このように説く意味は、どういうことだろうか。」

「例えば、互いに立て掛けた、二本の棒は、
どちらかを外すとき、どちらも倒れてしまう。
これと同様に、名色も識も、互いに縁っている。」

「尊者よ、名色と識は、互いに縁るために、
名色が滅し識が滅し、識が滅し名色が滅する。
名色が滅し六処が滅し、六処が滅し触が滅する。」

「触が滅し受が滅し、受が滅し愛が滅する。
愛が滅して取が滅して、取が滅し有が滅する。
有が滅して生が滅し、苦が滅して、死が滅する。」

心を強く打たれた、尊者は、このように言った。

「実に、妙なることです、稀なることです。
この教えを悟った者は、法則の師に相応しく、
この現世に於いて、涅槃を得たと言えましょう。」


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