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因縁相応 第三十八章

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あるとき、わたしは、このように聞いた。

ある日のこと、仏陀は、クル国に存在する、
カンマーサダンという村落に、滞在していた。
そこに、アーナンダが訪れ、このように言った。

「尊師よ、縁起は難しいと、説かれますが、
果して、本当に、縁起は難しいのでしょうか。
私自身は、縁起は易しいと、思えてなりません。」

「アーナンダよ、縁起の教えは深遠である。
人々は、縁起を知らず、輪廻に縛られている。
あたかも、蔓草のように、地獄に縛られている。」

「たとえば、木の根に、水を与えるならば、
ますます、その樹は、大きく強くなるだろう。
同様に、取の中に、愛を投じて、取は強くなる。」

「アーナンダよ、愛を味わい、取が生じる。
取を味わい有が生じ、有を味わい生が生じる。
生を味わい、老が生じ、苦が生じ、死が生じる。」

「たとえば、木の根を、斧で倒したならば、
だんだん、その樹は、小さく弱くなるだろう。
同様に、取の中の、愛を捨てて、取は弱くなる。」

「アーナンダよ、愛を滅して、取が滅する。
取を滅して有が滅し、有を滅して生が滅する。
生を滅して、老を滅し、苦を滅し、死を滅する。」


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