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因縁相応 第十九章

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あるとき、わたしは、このように聞いた。

ある日のこと、仏陀は、サーヴァッティの、
アナータピンディカ園に、止まっておられた。
そこに、アーナンダが訪れ、このように言った。

「尊師よ、夕方、私が静かに座していると、
プーミジャが、サーリプッタの場所を訪れて、
以下のように尋ねているのを、私は聞きました。」

『尊者よ、苦しみは、自ら作るものですか。
そうでなく、苦しみは、他が作るものですか。
それとも、苦しみは、自作であり、他作ですか。』

『友よ、苦は触によると、仏陀は説かれた。
接触が有るから、苦しみが生まれるのであり、
接触が無いならば、苦しみは生じないのである。』

『全ての苦しみが、自作である訳もでなく、
全ての苦しみの因が、他作である訳でもない。
苦しみの因は、接触であると、仏陀は説かれる。』

この報告を聞いた、仏陀は、このように言った。

「まさに、私が説いたように、彼は解いた。
因縁により、苦悩は生起すると、私は説いた。
苦悩は、触により生起して、離により滅尽する。

身に対する捉え方から、行為に苦と楽が生じる。
口に対する捉え方から、言葉に苦と楽が生じる。
意に対する捉え方から、思念に苦と楽が生じる。
無智な自分が行為して、我が内に苦楽が生じる。
無智な他人が行為して、我が内に苦楽が生じる。
意識的に身の業を作り、我が内に苦楽が生じる。
無意識に身の業を作り、我が内に苦楽が生じる。
無智な自分が発言して、我が内に苦楽が生じる。
無智な他人が発言して、我が内に苦楽が生じる。
意識的に口の業を作り、我が内に苦楽が生じる。
無意識に口の業を作り、我が内に苦楽が生じる。
無智な自分が思念して、我が内に苦楽が生じる。
無智な他人が思念して、我が内に苦楽が生じる。
意識的に心の業を作り、我が内に苦楽が生じる。
無意識に心の業を作り、我が内に苦楽が生じる。」

「アーナンダよ、即ち、無明が無くなれば、
身の苦楽も、口の苦楽も、意の苦楽も消える。
我が内に、苦楽の田畑なく、苦楽の因縁もない。」


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