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根本法門経(ムーラパリヤーヤ・スッタ)

仏教



目次

第一章 |  第二章 |  第三章 |  第四章

 

第一章

あるとき、わたしは、このように聞いた。

ある日のこと、仏陀は、ウッカッター城の、
スバガ林の、サーラ樹の元に、止まっていた。
仏陀は、比丘衆に向かって、このように言った。

「凡夫は、地元素を見とめて、こう考える。
これは、わたしのものであると、こう考える。
そう考えるのは、知らないからと、仏陀は説く。」

「凡夫は、水元素を見とめて、こう考える。
これは、わたしのものであると、こう考える。
そう考えるのは、知らないからと、仏陀は説く。」

「凡夫は、火元素を見とめて、こう考える。
これは、わたしのものであると、こう考える。
そう考えるのは、知らないからと、仏陀は説く。」

「凡夫は、風元素を見とめて、こう考える。
これは、わたしのものであると、こう考える。
そう考えるのは、知らないからと、仏陀は説く。」

「凡夫は、天人界を見とめて、こう考える。
これは、わたしのものであると、こう考える。
そう考えるのは、知らないからと、仏陀は説く。」

「凡夫は、天魔界を見とめて、こう考える。
これは、わたしのものであると、こう考える。
そう考えるのは、知らないからと、仏陀は説く。」

「凡夫は、梵衆天を見とめて、こう考える。
これは、わたしのものであると、こう考える。
そう考えるのは、知らないからと、仏陀は説く。」

「凡夫は、光音天を見とめて、こう考える。
これは、わたしのものであると、こう考える。
そう考えるのは、知らないからと、仏陀は説く。」

「凡夫は、遍浄天を見とめて、こう考える。
これは、わたしのものであると、こう考える。
そう考えるのは、知らないからと、仏陀は説く。」

「凡夫は、広果天を見とめて、こう考える。
これは、わたしのものであると、こう考える。
そう考えるのは、知らないからと、仏陀は説く。」

「凡夫は、無想天を見とめて、こう考える。
これは、わたしのものであると、こう考える。
そう考えるのは、知らないからと、仏陀は説く。」

「凡夫は、空無辺処を見とめ、こう考える。
これは、わたしのものであると、こう考える。
そう考えるのは、知らないからと、仏陀は説く。」

「凡夫は、識無辺処を見とめ、こう考える。
これは、わたしのものであると、こう考える。
そう考えるのは、知らないからと、仏陀は説く。」

「凡夫は、無所有処を見とめ、こう考える。
これは、わたしのものであると、こう考える。
そう考えるのは、知らないからと、仏陀は説く。」

「凡夫は、非想非非想を見て、こう考える。
これは、わたしのものであると、こう考える。
そう考えるのは、知らないからと、仏陀は説く。」

「凡夫は、見た事を見とめて、こう考える。
これは、わたしのものであると、こう考える。
そう考えるのは、知らないからと、仏陀は説く。」

「凡夫は、聞いた事を見とめ、こう考える。
これは、わたしのものであると、こう考える。
そう考えるのは、知らないからと、仏陀は説く。」

「凡夫は、思った事を見とめ、こう考える。
これは、わたしのものであると、こう考える。
そう考えるのは、知らないからと、仏陀は説く。」

「凡夫は、知った事を見とめ、こう考える。
これは、わたしのものであると、こう考える。
そう考えるのは、知らないからと、仏陀は説く。」

「凡夫は、心の集中を見とめ、こう考える。
これは、わたしのものであると、こう考える。
そう考えるのは、知らないからと、仏陀は説く。」

「凡夫は、心の散漫を見とめ、こう考える。
これは、わたしのものであると、こう考える。
そう考えるのは、知らないからと、仏陀は説く。」

「凡夫は、全体の事を見とめ、こう考える。
これは、わたしのものであると、こう考える。
そう考えるのは、知らないからと、仏陀は説く。」

「凡夫は、涅槃の地を見とめ、こう考える。
これは、わたしのものであると、こう考える。
そう考えるのは、知らないからと、仏陀は説く。」

 

第二章

「比丘は、地元素を見とめて、こう考えよ。
これは、わたしのものでないと、こう考えよ。
そう考えるのは、良く知るためと、仏陀は説く。」

「比丘は、水元素を見とめて、こう考えよ。
これは、わたしのものでないと、こう考えよ。
そう考えるのは、良く知るためと、仏陀は説く。」

「比丘は、火元素を見とめて、こう考えよ。
これは、わたしのものでないと、こう考えよ。
そう考えるのは、良く知るためと、仏陀は説く。」

「比丘は、風元素を見とめて、こう考えよ。
これは、わたしのものでないと、こう考えよ。
そう考えるのは、良く知るためと、仏陀は説く。」

「比丘は、天人界を見とめて、こう考えよ。
これは、わたしのものでないと、こう考えよ。
そう考えるのは、良く知るためと、仏陀は説く。」

「比丘は、天魔界を見とめて、こう考えよ。
これは、わたしのものでないと、こう考えよ。
そう考えるのは、良く知るためと、仏陀は説く。」

「比丘は、梵衆天を見とめて、こう考えよ。
これは、わたしのものでないと、こう考えよ。
そう考えるのは、良く知るためと、仏陀は説く。」

「比丘は、光音天を見とめて、こう考えよ。
これは、わたしのものでないと、こう考えよ。
そう考えるのは、良く知るためと、仏陀は説く。」

「比丘は、遍浄天を見とめて、こう考えよ。
これは、わたしのものでないと、こう考えよ。
そう考えるのは、良く知るためと、仏陀は説く。」

「比丘は、広果天を見とめて、こう考えよ。
これは、わたしのものでないと、こう考えよ。
そう考えるのは、良く知るためと、仏陀は説く。」

「比丘は、無想天を見とめて、こう考えよ。
これは、わたしのものでないと、こう考えよ。
そう考えるのは、良く知るためと、仏陀は説く。」

「比丘は、空無辺処を見とめ、こう考えよ。
これは、わたしのものでないと、こう考えよ。
そう考えるのは、良く知るためと、仏陀は説く。」

「比丘は、識無辺処を見とめ、こう考えよ。
これは、わたしのものでないと、こう考えよ。
そう考えるのは、良く知るためと、仏陀は説く。」

「比丘は、無所有処を見とめ、こう考えよ。
これは、わたしのものでないと、こう考えよ。
そう考えるのは、良く知るためと、仏陀は説く。」

「比丘は、非想非非想を見て、こう考えよ。
これは、わたしのものでないと、こう考えよ。
そう考えるのは、良く知るためと、仏陀は説く。」

「比丘は、見た事を見とめて、こう考えよ。
これは、わたしのものでないと、こう考えよ。
そう考えるのは、良く知るためと、仏陀は説く。」

「比丘は、聞いた事を見とめ、こう考えよ。
これは、わたしのものでないと、こう考えよ。
そう考えるのは、良く知るためと、仏陀は説く。」

「比丘は、思った事を見とめ、こう考えよ。
これは、わたしのものでないと、こう考えよ。
そう考えるのは、良く知るためと、仏陀は説く。」

「比丘は、知った事を見とめ、こう考えよ。
これは、わたしのものでないと、こう考えよ。
そう考えるのは、良く知るためと、仏陀は説く。」

「比丘は、心の集中を見とめ、こう考えよ。
これは、わたしのものでないと、こう考えよ。
そう考えるのは、良く知るためと、仏陀は説く。」

「比丘は、心の散漫を見とめ、こう考えよ。
これは、わたしのものでないと、こう考えよ。
そう考えるのは、良く知るためと、仏陀は説く。」

「比丘は、全体の事を見とめ、こう考えよ。
これは、わたしのものでないと、こう考えよ。
そう考えるのは、良く知るためと、仏陀は説く。」

「比丘は、涅槃の地を見とめ、こう考えよ。
これは、わたしのものでないと、こう考えよ。
そう考えるのは、良く知るためと、仏陀は説く。」

 

第三章

「羅漢は、地元素を見とめて、こう考える。
これは、わたしのものでないと、こう考える。
そう考えるのは、良く知るからと、仏陀は説く。」

「羅漢は、水元素を見とめて、こう考える。
これは、わたしのものでないと、こう考える。
そう考えるのは、良く知るからと、仏陀は説く。」

「羅漢は、火元素を見とめて、こう考える。
これは、わたしのものでないと、こう考える。
そう考えるのは、良く知るからと、仏陀は説く。」

「羅漢は、風元素を見とめて、こう考える。
これは、わたしのものでないと、こう考える。
そう考えるのは、良く知るからと、仏陀は説く。」

「羅漢は、天人界を見とめて、こう考える。
これは、わたしのものでないと、こう考える。
そう考えるのは、良く知るからと、仏陀は説く。」

「羅漢は、天魔界を見とめて、こう考える。
これは、わたしのものでないと、こう考える。
そう考えるのは、良く知るからと、仏陀は説く。」

「羅漢は、梵衆天を見とめて、こう考える。
これは、わたしのものでないと、こう考える。
そう考えるのは、良く知るからと、仏陀は説く。」

「羅漢は、光音天を見とめて、こう考える。
これは、わたしのものでないと、こう考える。
そう考えるのは、良く知るからと、仏陀は説く。」

「羅漢は、遍浄天を見とめて、こう考える。
これは、わたしのものでないと、こう考える。
そう考えるのは、良く知るからと、仏陀は説く。」

「羅漢は、広果天を見とめて、こう考える。
これは、わたしのものでないと、こう考える。
そう考えるのは、良く知るからと、仏陀は説く。」

「羅漢は、無想天を見とめて、こう考える。
これは、わたしのものでないと、こう考える。
そう考えるのは、良く知るからと、仏陀は説く。」

「羅漢は、空無辺処を見とめ、こう考える。
これは、わたしのものでないと、こう考える。
そう考えるのは、良く知るからと、仏陀は説く。」

「羅漢は、識無辺処を見とめ、こう考える。
これは、わたしのものでないと、こう考える。
そう考えるのは、良く知るからと、仏陀は説く。」

「羅漢は、無所有処を見とめ、こう考える。
これは、わたしのものでないと、こう考える。
そう考えるのは、良く知るからと、仏陀は説く。」

「羅漢は、非想非非想を見て、こう考える。
これは、わたしのものでないと、こう考える。
そう考えるのは、良く知るからと、仏陀は説く。」

「羅漢は、見た事を見とめて、こう考える。
これは、わたしのものでないと、こう考える。
そう考えるのは、良く知るからと、仏陀は説く。」

「羅漢は、聞いた事を見とめ、こう考える。
これは、わたしのものでないと、こう考える。
そう考えるのは、良く知るからと、仏陀は説く。」

「羅漢は、思った事を見とめ、こう考える。
これは、わたしのものでないと、こう考える。
そう考えるのは、良く知るからと、仏陀は説く。」

「羅漢は、知った事を見とめ、こう考える。
これは、わたしのものでないと、こう考える。
そう考えるのは、良く知るからと、仏陀は説く。」

「羅漢は、心の集中を見とめ、こう考える。
これは、わたしのものでないと、こう考える。
そう考えるのは、良く知るからと、仏陀は説く。」

「羅漢は、心の散漫を見とめ、こう考える。
これは、わたしのものでないと、こう考える。
そう考えるのは、良く知るからと、仏陀は説く。」

「羅漢は、全体の事を見とめ、こう考える。
これは、わたしのものでないと、こう考える。
そう考えるのは、良く知るからと、仏陀は説く。」

「羅漢は、涅槃の地を見とめ、こう考える。
これは、わたしのものでないと、こう考える。
そう考えるのは、良く知るからと、仏陀は説く。」

「羅漢は、貪欲と瞋恚と愚痴を、滅尽して、
何を捉えるにしても、何も囚われる事がない。
それゆえ、彼らは、正しく越えた者と呼ばれる。」

 

第四章

「如来は、地元素を見とめて、こう考える。
これは、わたしのものでないと、こう考える。
そう考えるのは、良く知るからと、仏陀は説く。」

「如来は、水元素を見とめて、こう考える。
これは、わたしのものでないと、こう考える。
そう考えるのは、良く知るからと、仏陀は説く。」

「如来は、火元素を見とめて、こう考える。
これは、わたしのものでないと、こう考える。
そう考えるのは、良く知るからと、仏陀は説く。」

「如来は、風元素を見とめて、こう考える。
これは、わたしのものでないと、こう考える。
そう考えるのは、良く知るからと、仏陀は説く。」

「如来は、天人界を見とめて、こう考える。
これは、わたしのものでないと、こう考える。
そう考えるのは、良く知るからと、仏陀は説く。」

「如来は、天魔界を見とめて、こう考える。
これは、わたしのものでないと、こう考える。
そう考えるのは、良く知るからと、仏陀は説く。」

「如来は、梵衆天を見とめて、こう考える。
これは、わたしのものでないと、こう考える。
そう考えるのは、良く知るからと、仏陀は説く。」

「如来は、光音天を見とめて、こう考える。
これは、わたしのものでないと、こう考える。
そう考えるのは、良く知るからと、仏陀は説く。」

「如来は、遍浄天を見とめて、こう考える。
これは、わたしのものでないと、こう考える。
そう考えるのは、良く知るからと、仏陀は説く。」

「如来は、広果天を見とめて、こう考える。
これは、わたしのものでないと、こう考える。
そう考えるのは、良く知るからと、仏陀は説く。」

「如来は、無想天を見とめて、こう考える。
これは、わたしのものでないと、こう考える。
そう考えるのは、良く知るからと、仏陀は説く。」

「如来は、空無辺処を見とめ、こう考える。
これは、わたしのものでないと、こう考える。
そう考えるのは、良く知るからと、仏陀は説く。」

「如来は、識無辺処を見とめ、こう考える。
これは、わたしのものでないと、こう考える。
そう考えるのは、良く知るからと、仏陀は説く。」

「如来は、無所有処を見とめ、こう考える。
これは、わたしのものでないと、こう考える。
そう考えるのは、良く知るからと、仏陀は説く。」

「如来は、非想非非想を見て、こう考える。
これは、わたしのものでないと、こう考える。
そう考えるのは、良く知るからと、仏陀は説く。」

「如来は、見た事を見とめて、こう考える。
これは、わたしのものでないと、こう考える。
そう考えるのは、良く知るからと、仏陀は説く。」

「如来は、聞いた事を見とめ、こう考える。
これは、わたしのものでないと、こう考える。
そう考えるのは、良く知るからと、仏陀は説く。」

「如来は、思った事を見とめ、こう考える。
これは、わたしのものでないと、こう考える。
そう考えるのは、良く知るからと、仏陀は説く。」

「如来は、知った事を見とめ、こう考える。
これは、わたしのものでないと、こう考える。
そう考えるのは、良く知るからと、仏陀は説く。」

「如来は、心の集中を見とめ、こう考える。
これは、わたしのものでないと、こう考える。
そう考えるのは、良く知るからと、仏陀は説く。」

「如来は、心の散漫を見とめ、こう考える。
これは、わたしのものでないと、こう考える。
そう考えるのは、良く知るからと、仏陀は説く。」

「如来は、全体の事を見とめ、こう考える。
これは、わたしのものでないと、こう考える。
そう考えるのは、良く知るからと、仏陀は説く。」

「如来は、涅槃の地を見とめ、こう考える。
これは、わたしのものでないと、こう考える。
そう考えるのは、良く知るからと、仏陀は説く。」

「如来は、喜びを、苦しみの根と見るため、
何を捉えるにしても、何も囚われる事がない。
それゆえ、彼らは、正しく悟った者と呼ばれる。」

これを聞いた、諸々の比丘は、歓喜し実践した。


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