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牛角沙羅林大経(マハーゴーシンガサーラ・スッタ)

仏教



目次

第一章 |  第二章

 

第一章

あるとき、わたしは、このように聞いた。

ある日のこと、仏陀は、ナーディカにある、
ゴーシンガという、サーラ林に止まっていた。
そこに、高弟が集って来て、このように尋ねた。

「尊師よ、我々は、とある月の明るい晩に、
輝かしい比丘は誰か、耀かしい比丘とは何か、
互いに考える所を、話し合い、交し合いました。」

アーナンダは、仏陀に対し、このように言った。

「尊師よ、わたしは、このように考えます。
輝かしい比丘は、多くの法を聞いた者であり、
耀かしい比丘とは、優れた法を説ける者である。」

レーヴァタは、仏陀に対し、このように言った。

「尊師よ、わたしは、このように考えます。
輝かしい比丘は、静かな禅を楽しむ者であり、
耀かしい比丘とは、確かな定を修めた者である。」

アヌルッダは、仏陀に対し、このように言った。

「尊師よ、わたしは、このように考えます。
輝かしい比丘は、妙なる目を具えた者であり、
耀かしい比丘とは、天なる眼を修めた者である。」

マハーカッサパは、仏陀に、このように言った。

「尊師よ、わたしは、このように考えます。
輝かしい比丘は、俗なる世を捨てた者であり、
耀かしい比丘とは、厳しい戒を称える者である。」

モッガラーナは、仏陀に、このように言った。

「尊師よ、わたしは、このように考えます。
輝かしい比丘は、妙なる足を具えた者であり、
耀かしい比丘とは、神なる力を備えた者である。」

サーリプッタは、仏陀に、このように言った。

「尊師よ、わたしは、このように考えます。
輝かしい比丘は、妙なる智を具えた者であり、
耀かしい比丘とは、稀なる慧を備えた者である。」

 

第二章

仏陀は、アーナンダに対し、このように言った。

「阿難陀よ、汝の言った事は、実に正しい。
汝は、自らが修めた教えを、修めたと吼えた。
多聞を修め、多聞を広め、輝かしき比丘となれ。」

仏陀は、レーヴァタに対し、このように言った。

「離婆多よ、汝の言った事は、実に正しい。
汝は、自らが修めた教えを、修めたと吼えた。
寂静を修め、寂静を広め、輝かしき比丘となれ。」

仏陀は、アヌルッダに対し、このように言った。

「阿那律よ、汝の言った事は、実に正しい。
汝は、自らが修めた教えを、修めたと吼えた。
天眼を修め、天眼を広め、輝かしき比丘となれ。」

仏陀は、カッサパに対して、このように言った。

「大迦葉よ、汝が言った事は、実に正しい。
汝は、自らが修めた教えを、修めたと吼えた。
頭陀を修め、頭陀を広め、輝かしき比丘となれ。」

仏陀は、モッガラーナに、このように言った。

「大目連よ、汝が言った事は、実に正しい。
汝は、自らが修めた教えを、修めたと吼えた。
神通を修め、神通を広め、輝かしき比丘となれ。」

仏陀は、サーリプッタに、このように言った。

「舎利仏よ、汝が言った事は、実に正しい。
汝は、自らが修めた教えを、修めたと吼えた。
智慧を修め、智慧を広め、輝かしき比丘となれ。」

仏陀は、高弟達を見渡して、このように言った。

「比丘達よ、私からも、一つ言って置こう。
輝かしき比丘とは、自らの本懐を遂げるまで、
組んだ足を解かない、精進し続けるものである。」

これを聞いた、六人の高弟は、歓喜し実践した。


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