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大会経(マハーサマヤ・スッタンタ)

仏教



目次

第一章 |  第二章 |  第三章

 

第一章

あるとき、わたしは、このように聞いた。

ある日のこと、仏陀は、五百人の比丘衆と、
釈迦族の暮らす、カピラヴァッツに止まった。
すると、十方の世界から、神々が集まって来た。

そのとき、四つの浄居天の神々は、こう思った。

「いま、仏陀は、五百人の比丘衆を率いて、
カピラヴァッツの、森林の中に止まっている。
さあ、我々も、仏陀を訪ねて、詩句を唱えよう。」

「仏陀に帰依して、三毒を滅尽した人々は、
上流に預かり、決して悪趣に至ることがない。
彼らは、人の体を捨てた後に、神の体を受ける。」

それを見ると、尊師は、比丘衆に、こう言った。

「比丘衆よ、多くの神々が、集まっている。
過去にも、現在にも、未来にも、このように、
十方の神々は、仏陀の処に会いに来るのである。」

「比丘衆よ、私は、彼らの名を説き明かそう。
彼らの名を褒め称えよう、注意して聞きなさい。」

「持国天は、東方を支配する、大王である。
ダタラッタ王は、ガンダッバの指導者であり、
神通を備えて、容姿に優れた、高貴な王である。」

「増長天は、南方を支配する、大王である。
ヴィルーラ王は、クンバンダの指導者であり、
神通を備えて、容姿に優れた、高貴な王である。」

「広目天は、西方を支配する、大王である。
ヴィルーパカ王は、ナーガの指導者であって、
神通を備えて、容姿に優れた、高貴な王である。」

「多聞天は、北方を支配する、大王である。
クヴェーラ王とは、ヤッカの指導者であって、
神通を備えて、容姿に優れた、高貴な王である。」

 

第二章

「人を幻術で惑わす、四天王の手下が来た。
マーヤー、クテーンドゥ、ヴェーテーンドゥ、
チャンダナ、カーマセッタ、キンヌガンドゥ等。」

「神の御者である、マターリが遣って来た。
羽を持つ天使、ガンダッバの王も遣って来た。
天候を自在に司る龍の神、ナーガも遣って来た。」

「金剛杵を手に持つ、インドラ神によって、
打ち負かされた阿修羅は、海に暮らしている。
強力な軍を持っていて、第二天界と戦っている。」

「地の神、水の神、火の神、風の神、更に、
ヴァルナ神、ヤサ神、ソーマ神が遣って来た。
慈悲の瞑想をして、光輝を持って再生した神々。」

「サハリ神、アサマ神、双子であるヤマ神、
月に住む神々が、月を先頭にして遣って来た。
太陽に住む神々が、日を先頭にして遣って来た。」

「ヴァス神の首長、インドラが遣って来た。
帝釈天サッカは、三十三天の指導者であって、
神通を備えて、容姿に優れた、高貴な王である。」

「燃え上がる火、サハブー神が遣って来た。
アリッタカ神、ロージャー神、ヴァルナー神、
神通を備え、容姿に優れた、高貴な神々である。」

「赤色の神々である、ローヒタヴァーシン、
緑色の神々である、ハリの神々が遣って来た。
神通を備え、容姿に優れた、高貴な神々である。」

「雷鳴を轟かせつつ、豪雨を降らせながら、
雷雨の神である、パッジュンナが遣って来た。
神通を備えて、容姿に優れた、高貴な神である。」

「第四天界のトゥシタ天より、遣って来た。
第五天界のニンマーナラティが、遣って来た。
第六天界からは、パラニンミタが、遣って来た。」

「梵天からは、サナンクマーラ、ティッサ、
ハーリタ、スブラフマー、パラマッタが来た。
神通を備え、容姿に優れた、高貴な神々である。」

 

第三章

「これら、帝釈天の眷属と、梵天の眷属に、
カンハの大軍、悪魔の軍勢が、近付いて来た。
比丘衆よ、悪魔が付け入る、愚鈍な迷いを見よ。」

『手下たちよ、さあ、捕まえて、囚われよ。
さあ、愛欲の鎖によって、彼らを縛り付けよ。
あらゆる方より付け入って、逃してはならない。』

「こうして、悪魔の頭領、マハーセーナは、
悪魔の僕たち、カンハーセーナに、命令した。
このように、悪魔は心の闇に付け入ろうとする。」

「比丘衆よ、いまこそ、心を治めるが良い。
彼らは、迷いから付け入り、恐れを餌にする。
法により、自らの心を御して、魔の軍勢と闘え。」

こうして、すべての戦いに、勝利を収めた。
人々にせよ、神々にせよ、仏に帰依する者は、
心から恐怖が消え去り、心から法則を喜び得た。


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