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供養相応(ラーバサッカーラ・サンユッタ)

仏教



目次

第一章 |  第二章 |  第三章 |  第四章 |  第五章 |  第六章

 

第一章

あるとき、わたしは、このように聞いた。

ある日のこと、仏陀は、サーヴァッティの、
ジェータ林にある、アナータピンディカ園で、
集まって来た、比丘衆に、このように説かれた。

「比丘達よ、利得と供養と名声を、恐れよ。
利得と供養と名声は、涅槃に至る障害であり、
利得と供養と名声から、堕落が始まるのである。」

「比丘達よ、それゆえ、このように考えよ。
わたしは、利得と供養と名声に、近寄るまい。
すでに生じたものにも、いまに生じるものにも。」

 

第二章

あるとき、わたしは、このように聞いた。

ある日のこと、仏陀は、サーヴァッティの、
ジェータ林にある、アナータピンディカ園で、
集まって来た、比丘衆に、このように説かれた。

「比丘達よ、利得と供養と名声を、恐れよ。
利得と供養と名声は、涅槃に至る障害であり、
利得と供養と名声から、堕落が始まるのである。」

「あたかも、猟師が、餌で魚を釣るように、
悪魔は、利得と供養で、比丘を釣るのである。
一度、名声を喜べば、比丘は悪魔に捕えられる。」

「比丘達よ、それゆえ、このように考えよ。
わたしは、利得と供養と名声に、近寄るまい。
すでに生じたものにも、いまに生じるものにも。」

 

第三章

あるとき、わたしは、このように聞いた。

ある日のこと、仏陀は、サーヴァッティの、
ジェータ林にある、アナータピンディカ園で、
集まって来た、比丘衆に、このように説かれた。

「比丘達よ、利得と供養と名声を、恐れよ。
利得と供養と名声は、涅槃に至る障害であり、
利得と供養と名声から、堕落が始まるのである。」

「比丘達よ、チッタ長者とハッカタ長者は、
我が在家の弟子の中で、模範となる者である。
在家の者は、彼らに倣い、利得を越えると良い。」

「そして、サーリプッタとモッガラーナは、
我が出家の弟子の中で、模範となる者である。
出家の者は、彼らに倣い、名声を越えると良い。」

「比丘達よ、それゆえ、このように考えよ。
わたしは、利得と供養と名声に、近寄るまい。
すでに生じたものにも、いまに生じるものにも。」

 

第四章

あるとき、わたしは、このように聞いた。

ある日のこと、仏陀は、サーヴァッティの、
ジェータ林にある、アナータピンディカ園で、
集まって来た、比丘衆に、このように説かれた。

「比丘達よ、利得と供養と名声を、恐れよ。
利得と供養と名声は、涅槃に至る障害であり、
利得と供養と名声から、堕落が始まるのである。」

「クッジュタラーとヴェールカンダキャは、
我が在家の信女の中で、模範となる者である。
在家の者は、彼らに倣い、利得を越えると良い。」

「また、ケーマーとウッパラヴァンナーは、
我が出家の信女の中で、模範となる者である。
出家の者は、彼らに倣い、名声を越えると良い。」

「比丘達よ、それゆえ、このように考えよ。
わたしは、利得と供養と名声に、近寄るまい。
すでに生じたものにも、いまに生じるものにも。」

 

第五章

あるとき、わたしは、このように聞いた。

デーヴァダッタが去って、未だ間もない頃、
仏陀は、ギッジャクータ山に、止まりながら、
集まって来た、比丘衆に、このように説かれた。

「芭蕉が、果実を生して、枯れていくよう、
比丘は、利得が生じて、落ちていってしまう。
デーヴァダッタは、利得に溺れ、慢心に陥った。」

「笹竹が、果実を生して、枯れていくよう、
比丘は、供養が生じて、落ちていってしまう。
デーヴァダッタは、供養に溺れ、慢心に陥った。」

「稲穂が、果実を生して、枯れていくよう、
比丘は、名声が生じて、落ちていってしまう。
デーヴァダッタは、名声に溺れ、慢心に陥った。」

「比丘達よ、それゆえ、このように考えよ。
わたしは、利得と供養と名声に、近寄るまい。
すでに生じたものにも、いまに生じるものにも。」

 

第六章

あるとき、わたしは、このように聞いた。

ある日のこと、仏陀が、ラージャグリハの、
カランダカニヴァーパに、止まっておられた。
そこに、ある比丘が訪れて、このように言った。

「尊師よ、立ち去った、デーヴァダッタは、
アジャータサッツ王子から、大いなる利得と、
大いなる供養と、大いなる名声を受けています。」

「比丘よ、それは、あたかも、飢えた犬に、
毒を塗した、餌を与えている様なものである。
デーヴァダッタには、破滅が待ち受けていよう。」

「比丘達よ、それゆえ、このように考えよ。
わたしは、利得と供養と名声に、近寄るまい。
すでに生じたものにも、いまに生じるものにも。」


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