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瞿尼師経(グリッサーニ・スッタ)

仏教

比丘の心得



第一章

あるとき、わたしは、このように聞いた。

ある日のこと、仏陀は、ラージャグリハの、
カランダカニヴァーパに、止まっておられた。
サーリプッタは、比丘衆に、このように言った。

「グリッサーニという、目敏いが修行者が、
今、尊師に会うため、この僧伽を訪れている。
彼の為にも、汝らの為にも、言動に気を付けよ。」

「比丘達よ、梵行を好むよう、気を付けよ。
もし、そうしないと、彼は悪評を流すだろう。
それは、彼らの為にも、汝らの為にもならない。」

「比丘達よ、先達を尊ぶよう、気を付けよ。
もし、そうしないと、彼は悪評を流すだろう。
それは、彼らの為にも、汝らの為にもならない。」

「比丘達よ、時刻を選ぶよう、気を付けよ。
もし、そうしないと、彼は悪評を流すだろう。
それは、彼らの為にも、汝らの為にもならない。」

「比丘達よ、訪問を選ぶよう、気を付けよ。
もし、そうしないと、彼は悪評を流すだろう。
それは、彼らの為にも、汝らの為にもならない。」

「比丘達よ、寂静を好むよう、気を付けよ。
もし、そうしないと、彼は悪評を流すだろう。
それは、彼らの為にも、汝らの為にもならない。」

「比丘達よ、沈黙を好むよう、気を付けよ。
もし、そうしないと、彼は悪評を流すだろう。
それは、彼らの為にも、汝らの為にもならない。」

「比丘達よ、親善に尽すよう、気を付けよ。
もし、そうしないと、彼は悪評を流すだろう。
それは、彼らの為にも、汝らの為にもならない。」

「比丘達よ、感官を守るよう、気を付けよ。
もし、そうしないと、彼は悪評を流すだろう。
それは、彼らの為にも、汝らの為にもならない。」

「比丘達よ、満足を知るよう、気を付けよ。
もし、そうしないと、彼は悪評を流すだろう。
それは、彼らの為にも、汝らの為にもならない。」

「比丘達よ、覚醒が続くよう、気を付けよ。
もし、そうしないと、彼は悪評を流すだろう。
それは、彼らの為にも、汝らの為にもならない。」

「比丘達よ、精進に励むよう、気を付けよ。
もし、そうしないと、彼は悪評を流すだろう。
それは、彼らの為にも、汝らの為にもならない。」

「比丘達よ、正念を知るよう、気を付けよ。
もし、そうしないと、彼は悪評を流すだろう。
それは、彼らの為にも、汝らの為にもならない。」

「比丘達よ、集中を好むよう、気を付けよ。
もし、そうしないと、彼は悪評を流すだろう。
それは、彼らの為にも、汝らの為にもならない。」

「比丘達よ、智慧を磨くよう、気を付けよ。
もし、そうしないと、彼は悪評を流すだろう。
それは、彼らの為にも、汝らの為にもならない。」

「比丘達よ、戒律を守るよう、気を付けよ。
もし、そうしないと、彼は悪評を流すだろう。
それは、彼らの為にも、汝らの為にもならない。」

「比丘達よ、解脱を望むよう、気を付けよ。
もし、そうしないと、彼は悪評を流すだろう。
それは、彼らの為にも、汝らの為にもならない。」

「比丘達よ、真理を望むよう、気を付けよ。
もし、そうしないと、彼は悪評を流すだろう。
それは、彼らの為にも、汝らの為にもならない。」

モッガラーナは、サーリプッタに、こう尋ねた。

「このことは、グリッサーニに関してだけ、
このことは、彼が来た時だけの話でしょうか。」
「いいえ、友よ、それは、汝らの為にならない。」


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