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満月小経(チューラプンナマ・スッタ)

仏教

満月の晩の小さな教え



目次

第一章 |  第二章

 

第一章

あるとき、わたしは、このように聞いた。

ある満月の晩、仏陀は、サーヴァッティの、
ミガーラマーター講堂に、止まっておられた。
そこに、比丘衆が集まると、このように説いた。

「比丘達よ、愚者は、愚者を認められるか。」
「尊師よ、愚者は、愚者を見とめられません。
彼らは、悪とは何か、分かっていないからです。」

「比丘達よ、愚者は、賢者を認められるか。
「尊師よ、愚者は、賢者を見とめられません。
彼らは、善とは何か、分かっていないからです。」

「比丘達よ、暗愚な者が、具えているもの。
愚者の、特徴と考えられる、八つの徴がある。
それでは、この八つの徴とは、如何なるものか。

第一の徴は、勤勉を排して、怠惰を拝すること。
第二の徴は、賢者を排して、愚者を拝すること。
第三の徴は、他者を律して、自己を利すること。
第四の徴は、正思を撤して、邪思に徹すること。
第五の徴は、正語を撤して、邪語に徹すること。
第六の徴は、正業を撤して、邪業に徹すること。
第七の徴は、正見を撤して、邪見に徹すること。
第八の徴は、布施を撤して、貪欲に徹すること。」

「比丘達よ、このような、徴を具えた者は、
その身が壊れ、死んだ後に、悪趣に生まれる。
彼らは、死ぬ前も、死んだ後にも、暗愚である。」

 

第二章

「比丘達よ、賢者は、愚者を認められるか。」
「尊師よ、賢者は、愚者を見とめるでしょう。
彼らは、悪とは何かが、分かっているからです。」

「比丘達よ、賢者は、賢者を認められるか。
「尊師よ、賢者は、賢者を見とめるでしょう。
彼らは、善とは何かが、分かっているからです。」

「比丘達よ、賢明な者が、具えているもの。
賢者の、特徴と考えられる、八つの徴がある。
それでは、この八つの徴とは、如何なるものか。

第一の徴は、怠惰を排して、勤勉を拝すること。
第二の徴は、愚者を排して、賢者を拝すること。
第三の徴は、自己を律して、他者を利すること。
第四の徴は、邪思を撤して、正思に徹すること。
第五の徴は、邪語を撤して、正語に徹すること。
第六の徴は、邪業を撤して、正業に徹すること。
第七の徴は、邪見を撤して、正見に徹すること。
第八の徴は、貪欲を撤して、布施に徹すること。」

「比丘達よ、このような、徴を具えた者は、
その身が壊れ、死んだ後に、善趣に生まれる。
彼らは、死ぬ前も、死んだ後にも、賢明である。」

これを聞いた、諸々の比丘は、歓喜し実践した。


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