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牛角沙羅林小経(チューラゴーシンガサーラ・スッタ)

仏教



目次

第一章 |  第二章

 

第一章

あるとき、わたしは、このように聞いた。

ある日のこと、仏陀は、ナーディカにある、
ゴーシンガという、サーラ林に止まっていた。
そこで、アヌルッダを訪ね、このように言った。

「アヌルッダよ、滞りなく、精進しているか。」
「尊師よ、我々は、滞りなく、精進しています。」

「アヌルッダよ、法の友と、和合しているか。」
「尊師よ、我々は、法の友と、和合しています。」

「それでは、第一禅定を、具足しているか。」
「尊師よ、我々は、有尋有伺にして離欲得楽、
第一禅定を成就して、梵衆天に止まっています。」

「それでは、第二禅定を、具足しているか。」
「尊師よ、我々は、無尋無伺にして離楽得喜、
第二禅定を成就して、光音天に止まっています。」

「それでは、第三禅定を、具足しているか。」
「尊師よ、我々は、正念楽住にして離喜得静、
第三禅定を成就して、遍浄天に止まっています。」

「それでは、第四禅定を、具足しているか。」
「尊師よ、我々は、不苦不楽にして離静入空、
第四禅定を成就して、色究竟天に至っています。」

「それでは、第五禅定を、具足しているか。」
「尊師よ、我々は、空間は無限であると悟る、
空無辺処を成就して、無色界に止まっています。」

「それでは、第六禅定を、具足しているか。」
「尊師よ、我々は、意識は無限であると悟る、
識無辺処を成就して、無色界に止まっています。」

「それでは、第七禅定を、具足しているか。」
「尊師よ、我々は、何物も存在しないと悟る、
無所有処を成就して、無色界に止まっています。」

「それでは、第八禅定を、具足しているか。」
「尊師よ、我々は、非想でも非非想でもある、
非想非非想処に達し、無色界に止まっています。」

「それでは、第九禅定を、具足しているか。」
「尊師よ、我々は、一切の煩悩を滅し尽した、
滅想受定を成就して、般涅槃に止まっています。」

「ところが、尊師よ、我々三人、すなわち、
キンビラ、ナンディヤ、アヌルッダの三人は、
これ以上の状態には、至ったことはないのです。」

「アヌルッダよ、それは、全く問題がない。
この安らぎよりも、より優れた安らぎはない。
涅槃に溺れることなく、今まで以上に精進せよ。」

 

第二章

そのとき、パラジャナという、夜叉の王が、
突如、彼らの目の前に現れ、仏陀を礼拝した。
そして、彼らに挨拶して、このように歓喜した。

「ああ、ヴァッジ族は、実に、幸いである。
世尊が居られるばかりか、三人のアラハット、
キンビラ、ナンディヤ、アヌルッダが居られる。」

それを聞いて、地の神々が、歓喜の声を上げた。

「ああ、ヴァッジ族は、実に、幸いである。
世尊が居られるばかりか、三人のアラハット、
キンビラ、ナンディヤ、アヌルッダが居られる。」

それを聞いて、四大王天が、歓喜の声を上げた。

「ああ、ヴァッジ族は、実に、幸いである。
世尊が居られるばかりか、三人のアラハット、
キンビラ、ナンディヤ、アヌルッダが居られる。」

それを聞いて、三十三天が、歓喜の声を上げた。

「ああ、ヴァッジ族は、実に、幸いである。
世尊が居られるばかりか、三人のアラハット、
キンビラ、ナンディヤ、アヌルッダが居られる。」

それを聞きつけ、夜摩天が、歓喜の声を上げた。

「ああ、ヴァッジ族は、実に、幸いである。
世尊が居られるばかりか、三人のアラハット、
キンビラ、ナンディヤ、アヌルッダが居られる。」

それを聞きつけ、兜率天が、歓喜の声を上げた。

「ああ、ヴァッジ族は、実に、幸いである。
世尊が居られるばかりか、三人のアラハット、
キンビラ、ナンディヤ、アヌルッダが居られる。」

それを聞いて、楽変化天が、歓喜の声を上げた。

「ああ、ヴァッジ族は、実に、幸いである。
世尊が居られるばかりか、三人のアラハット、
キンビラ、ナンディヤ、アヌルッダが居られる。」

それを聞き、他化自在天が、歓喜の声を上げた。

「ああ、ヴァッジ族は、実に、幸いである。
世尊が居られるばかりか、三人のアラハット、
キンビラ、ナンディヤ、アヌルッダが居られる。」

それを聞きつけ、梵衆天が、歓喜の声を上げた。

「ああ、ヴァッジ族は、実に、幸いである。
世尊が居られるばかりか、三人のアラハット、
キンビラ、ナンディヤ、アヌルッダが居られる。」

このようにして、彼らの存在は、瞬く間に、
地の世界、天の世界、梵天界まで知れ渡った。
仏陀は、夜叉の王に対して、このように言った。

「パラジャナよ、正しく、その通りである。
阿羅漢に供える者は、阿羅漢が具わるだろう。
阿羅漢は、無上の福田、供養に値する者である。」

これを聞いた、パラジャナは、歓喜し実践した。


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