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心荒野経(チェートーキラ・スッタ)

仏教



目次

第一章 |  第二章

 

第一章

あるとき、わたしは、このように聞いた。

ある日のこと、仏陀は、サーヴァッティの、
ジェータ林にある、アナータピンディカ園で、
集まって来た、比丘衆に、このように説かれた。

「比丘達よ、抱え込むと、道を誤まらせる、
比丘が、道を踏み外す障り、五つの疑がある。
それでは、この五つの疑とは、如何なるものか。

第一の疑は、仏に対して、疑念を抱く事である。
第二の疑は、法に対して、疑念を抱く事である。
第三の疑は、僧に対して、疑念を抱く事である。
第四の疑は、学に対して、疑念を抱く事である。
第五の疑は、友に対して、疑念を抱く事である。」

「比丘達よ、抱え込むと、心を縛っていく、
比丘が、疑を作り出す拘り、五つの軛がある。
それでは、この五つの軛とは、如何なるものか。

第一の軛は、欲に対して、渇愛を抱く事である。
第二の軛は、身に対して、渇愛を抱く事である。
第三の軛は、色に対して、渇愛を抱く事である。
第四の軛は、食に対して、渇愛を抱く事である。
第五の軛は、天に対して、渇愛を抱く事である。」

 

第二章

「それでは、疑を越えるには、如何するか。
比丘が、道を取り戻す思い、五つの信がある。
それでは、この五つの信とは、如何なるものか。

第一の信は、仏に対して、信念を抱く事である。
第二の信は、法に対して、信念を抱く事である。
第三の信は、僧に対して、信念を抱く事である。
第四の信は、学に対して、信念を抱く事である。
第五の信は、友に対して、信念を抱く事である。」

「それでは、軛を離れるには、如何するか。
比丘が、軛を捨て断つ想い、五つの願がある。
それでは、この五つの願とは、如何なるものか。

第一の願は、欲に対して、厭逆を抱く事である。
第二の願は、身に対して、厭逆を抱く事である。
第三の願は、色に対して、厭逆を抱く事である。
第四の願は、食に対して、厭逆を抱く事である。
第五の願は、天に対して、厭逆を抱く事である。」

「こうして、心が洗われると、足が現れる。
足が洗われて、心に蘇える、四つの礎がある。
それでは、この四つの足とは、如何なるものか。

第一の礎は、自在に欲求する、欲如意足である。
第二の礎は、自在に精進する、勤如意足である。
第三の礎は、自在に集中する、心如意足である。
第四の礎は、自在に思索する、観如意足である。」

「五と五と四を合せて、十四の法と見とめ、
十四の法を修めることを、十五の法と認めよ。
総べて法を修める者は、統べて心を治められる。」

これを聞いた、諸々の比丘は、歓喜し実践した。


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