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阿曩胝経(アーターナーティヤ・スッタンタ)

仏教



目次

第一章 |  第二章

 

第一章

あるとき、わたしは、このように聞いた。

ある日のこと、仏陀が、ラージャグリハの、
ギッジャクータ山に、止まっておられるとき、
そこに、毘沙門天が訪れて、このように言った。

「仏陀よ、私が率いている、夜叉の中には、
仏陀の五戒に逆らって、守らない者が居ます。
それでは、この五つの戒とは、如何なるものか。

第一の戒は、殺生をしない、不殺生の戒である。
第二の戒は、偸盗をしない、不偸盗の戒である。
第三の戒は、邪淫をしない、不邪淫の戒である。
第四の戒は、妄語をしない、不妄語の戒である。
第五の戒は、飲酒をしない、不飲酒の戒である。」

「仏陀よ、彼らが、仏陀に信を抱くように、
アーターナーターの護経を、唱えて頂きたい。
そうすれば、彼らも、仏陀に従うことでしょう。」

これに、仏陀が同意すると、毘沙門天は唱えた。

「ああ、私は、明らかな千の眼を持っている、
光り輝く、ヴィパッシン仏に、帰依し奉ります。」

「ああ、私は、生きとし生ける者、すべてに、
慈悲を降り注ぐ、シキン仏に、帰依し奉ります。」

「ああ、私は、あらゆる煩悩を、洗い流した、
真の苦行者、ヴェッサブー仏に帰依し奉ります。」

「ああ、私は、魔の軍勢を、悉く打ち破った、
偉大な丈夫、カクサンダ仏に、帰依し奉ります。」

「ああ、私は、完成者であり、婆羅門である、
真の覚者、コーナーガマナ仏に帰依し奉ります。」

「ああ、私は、あらゆる障害を、乗り越えた、
偉大なる解脱者、カッサパ仏に帰依し奉ります。」

「ああ、私は、太陽の末裔の、釈迦族の賢者、
苦悩を取り除く、ゴータマ仏に帰依し奉ります。」

「持国天は、東方を支配する、大王である。
ダタラッタ王は、ガンダッバの指導者であり、
乾闥婆は、香を食して、音楽を奏でる神である。」

「増長天は、南方を支配する、大王である。
ヴィルーラ王は、クンバンダの指導者であり、
鳩槃荼は、精を食し、壷の性器を持つ神である。」

「広目天は、西方を支配する、大王である。
ヴィルーパカ王は、ナーガの指導者であって、
龍は、天空を飛び回って、天気を操る神である。」

「多聞天は、北方を支配する、大王である。
クヴェーラ王とは、ヤッカの指導者であって、
夜叉は、悪鬼と呼ばれる、地位の低い神である。」

「世界の中央に、スメール山が聳えていて、
その周りを、八つの山と八つの海が取り囲む。
そして、最も外側の山脈は、鉄囲山と呼ばれる。」

「東方には、半月形である、勝身洲がある。
この弗婆提に暮す、人の寿命は三百歳であり、
彼らは、その寿命が訪れる前に、死ぬ者が多い。」

「南方には、三角形である、贍部洲がある。
この閻浮堤に暮らす、人の寿命は百歳であり、
彼らは、その寿命が訪れる前に、死ぬ者が多い。」

「西方には、正円形である、牛貨洲がある。
この瞿陀尼に暮す、人の寿命は二百歳であり、
彼らは、その寿命が訪れる前に、死ぬ者が多い。」

「北方には、正方形である、倶盧洲がある。
この鬱単越に暮らす、人の寿命は千歳であり、
彼らは、その寿命が来る前に、死ぬ者は居ない。」

「これら、すべての者が、仏陀に帰依して、
勝利者ゴータマに礼拝して、仏法を保護する。
このアーターナータの護経は、真理を守護する。」

 

第二章

「比丘達よ、今日の昼、毘沙門天が訪れて、
これを唱えれば、悪しき神が、近づかないと、
アーターナータの護経を唱えて、去って行った。」

「今から、彼に代わり、私が説き明かそう。
アーターナータの護経を、繰り返し修習せよ。
この護経は、汝らを護って、難を排するだろう。」

『ああ、私は、明らかな千の眼を持っている、
光り輝く、ヴィパッシン仏に、帰依し奉ります。』

『ああ、私は、生きとし生ける者、すべてに、
慈悲を降り注ぐ、シキン仏に、帰依し奉ります。』

『ああ、私は、あらゆる煩悩を、洗い流した、
真の苦行者、ヴェッサブー仏に帰依し奉ります。』

『ああ、私は、魔の軍勢を、悉く打ち破った、
偉大な丈夫、カクサンダ仏に、帰依し奉ります。』

『ああ、私は、完成者であり、婆羅門である、
真の覚者、コーナーガマナ仏に帰依し奉ります。』

『ああ、私は、あらゆる障害を、乗り越えた、
偉大なる解脱者、カッサパ仏に帰依し奉ります。』

『ああ、私は、太陽の末裔の、釈迦族の賢者、
苦悩を取り除く、ゴータマ仏に帰依し奉ります。』

『持国天は、東方を支配する、大王である。
ダタラッタ王は、ガンダッバの指導者であり、
乾闥婆は、香を食して、音楽を奏でる神である。』

『増長天は、南方を支配する、大王である。
ヴィルーラ王は、クンバンダの指導者であり、
鳩槃荼は、精を食し、壷の性器を持つ神である。』

『広目天は、西方を支配する、大王である。
ヴィルーパカ王は、ナーガの指導者であって、
龍は、天空を飛び回って、天気を操る神である。』

『多聞天は、北方を支配する、大王である。
クヴェーラ王とは、ヤッカの指導者であって、
夜叉は、悪鬼と呼ばれる、地位の低い神である。』

『世界の中央に、スメール山が聳えていて、
その周りを、八つの山と八つの海が取り囲む。
そして、最も外側の山脈は、鉄囲山と呼ばれる。』

『東方には、半月形である、勝身洲がある。
この弗婆提に暮す、人の寿命は三百歳であり、
彼らは、その寿命が訪れる前に、死ぬ者が多い。』

『南方には、三角形である、贍部洲がある。
この閻浮堤に暮らす、人の寿命は百歳であり、
彼らは、その寿命が訪れる前に、死ぬ者が多い。』

『西方には、正円形である、牛貨洲がある。
この瞿陀尼に暮す、人の寿命は二百歳であり、
彼らは、その寿命が訪れる前に、死ぬ者が多い。』

『北方には、正方形である、倶盧洲がある。
この鬱単越に暮らす、人の寿命は千歳であり、
彼らは、その寿命が来る前に、死ぬ者は居ない。』

『これら、すべての者が、仏陀に帰依して、
勝利者ゴータマに礼拝して、仏法を保護する。
このアーターナータの護経は、真理を守護する。』

これを聞いた、諸々の比丘は、歓喜し実践した。


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