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羅云教誡小経(チューララーフラヴァーダ・スッタ)

仏教

ラーフラへの説諭



目次

第一章 |  第二章

 

第一章

あるとき、わたしは、このように聞いた。

ある日のこと、仏陀は、ラージャグリハの、
カランダカニヴァーパに、止まっておられた。
そして、ラーフラを訪れて、このように言った。

「ラーフラよ、水が、少しだけ入っている、
私が手にしている、水入れが見えるだろうか。
妄語を為す者は、沙門の資質が、この様である。」

そして、残りの水を捨てて、このように言った。

「ラーフラよ、水が、少しも入っていない、
私が手にしている、水入れが見えるだろうか。
妄語を喜ぶ者は、沙門の資質を、捨ててしまう。」

そして、器を引っ繰り返し、このように言った。

「ラーフラよ、逆さに、引っ繰り返された、
私が手にしている、水入れが見えるだろうか。
妄語を試す者は、沙門の資質を、受け容れない。」

「好んで嘘を付く者に、行えない悪はない。
ラーフラよ、妄語を犯す、恐怖を知りなさい。
戯れにも、嘘を付くまいと、心から誓いなさい。」

 

第二章

「ラーフラよ、自らの身口意を修めなさい。
鏡を見るように、自らの身口意を省みなさい。
何度も顧みて、身と口と意の業を浄化しなさい。」

「ラーフラよ、我が身の行ないを為す前に、
身に於ける業を、欲し続けていると、念じよ。
自らの為になるか、周りの為になるか、考えよ。」

「ラーフラよ、我が身の行ないを為す際に、
身に於ける業を、積み重ねていると、念じよ。
自らの為になるか、周りの為になるか、考えよ。」

「ラーフラよ、我が身の行いを為した後に、
身に於ける業が、作り終えられたと、念じよ。
己の為になったか、他の為になったか、考えよ。」

「ラーフラよ、我が口の行ないを為す前に、
口に於ける業を、欲し続けていると、念じよ。
自らの為になるか、周りの為になるか、考えよ。」

「ラーフラよ、我が口の行ないを為す際に、
口に於ける業を、積み重ねていると、念じよ。
自らの為になるか、周りの為になるか、考えよ。」

「ラーフラよ、我が口の行いを為した後に、
口に於ける業が、作り終えられたと、念じよ。
己の為になったか、他の為になったか、考えよ。」

「ラーフラよ、我が意の行ないを為す前に、
心に於ける業を、欲し続けていると、念じよ。
自らの為になるか、周りの為になるか、考えよ。」

「ラーフラよ、我が意の行ないを為す際に、
心に於ける業を、積み重ねていると、念じよ。
自らの為になるか、周りの為になるか、考えよ。」

「ラーフラよ、我が意の行いを為した後に、
心に於ける業が、作り終えられたと、念じよ。
己の為になったか、他の為になったか、考えよ。」

「ラーフラよ、過去の身の業を清めなさい。
過去の口の業を清め、過去の意の業を清めよ。
何度も顧みて、過去の身口意の業を浄めなさい。」

「ラーフラよ、未来の身の業を清めなさい。
未来の口の業を清め、未来の意の業を清めよ。
何度も顧みて、未来の身口意の業を浄めなさい。」

「ラーフラよ、現在の身の業を清めなさい。
現在の口の業を清め、現在の意の業を清めよ。
何度も顧みて、現在の身口意の業を浄めなさい。」

これを聞いた、ラーフラは、歓喜して実践した。


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