2012年LGBTプライド月間に関する大統領宣言

バラク・フセイン・オバマ(Barack Hussein Obama, Jr)

ホワイトハウス報道官室 2012年6月1日



 何世代にもわたり、ごく普通の米国民が、一部の人々のためではなく、全ての人々にとっての自由、公平、法の下での完全な平等を目指し、誇り高く、厳しい道のりを歩んできた。そうした米国の遺産を築いたのは、変化を求めて団結し、闘い、主張した人々、憎しみよりも強い愛や、侮辱よりも大きな力を持つ希望を用いた人々、誰ひとりとして二流市民扱いされたり、基本的人権を奪われることなく、全ての人々が自らの判断で自由に生き、愛することができる国家の建設を目指し、自分や家族のために闘った人々である。

 この真のアメリカン・ストーリーに、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー(LGBT)の社会が、誇りある1章を書き加えた。LGBTであることを明らかにし、堂々と自らを主張した勇気ある人々をはじめ、平等の下に集結した労働組合や宗教組織の指導者たち、また不当な法律に反対しワシントンでのデモ行進に参加した活動家や支持者など、LGBTの米国民とその協力者たちは、かつては想像さえできなかったことを成し遂げた。今月、私たちは、彼らが残した不朽の遺産に思いをはせ、これまでの進歩を可能にした運動をたたえ、全ての米国民に対し自由がもたらす最大限の恩恵を確保することをあらためて約束する。

 私が大統領に就任して以来、オバマ政権はLGBTの人々や社会にとっての機会の拡大、平等の促進、公平な環境の整備に取り組んできた。また憎悪犯罪の禁止を同性愛者などにも拡大する「マシュー・シェパード、ジェームズ・バード・ジュニア・ヘイトクライム防止法」の下で、全ての人々に公平を確保するために闘い、性的指向や自己の性別認識に基づく住宅入居差別をなくす対策を講じてきた。LGBTの患者とその愛する人たちのために病院での面会権を拡大し、医療費負担適正化法の下、保険会社がLGBTであるということだけを理由に補償を拒否できないようにした。LGBTの権利は人権であることを理解するからこそ、私たちは世界中のLGBTの人々の権利の推進と保護のために国際社会との協力を続ける。「Don’t Ask, Don’t Tell」(米軍当局は兵士に同性愛者であるかを尋ねてはならず、同性愛者の兵士は同性愛であることを公言しない限り解雇されない)政策が撤回されたからこそ、LGBTの米国民は堂々と、正直に、そして誰を愛するかを理由に職を失う恐れなく、国のために尽くすことができる。そして他者を遇する時には自分がそうしてほしいと望むように処遇しなければならないからこそ、私は個人的に、結婚について同性カップルを平等に扱うことが正当であると信じている。

 性的指向や自己の性別認識にかかわらず、米国民一人一人が平等な扱いを受けられるようになるまでには、さらに多くの課題が残されている。オバマ政権は将来に向け、LGBTの米国民の権利を向上させる取り組みを継続する。今月は、これまでの道のりを振り返り、今後の行く末を展望して、これまでの前進がごく普通の米国民の言葉や行動の上に築かれてきたことを思い起こそう。先人たちや、今日その仕事を受け継いでいる人々に敬意を表し、全ての人が平等であり、全ての人に幸福を追求し、何も隠すことなく自由に生きる無限の機会が与えられる国を追求するという、終わりのない仕事への取り組みを新たにしよう。

 私、米国大統領バラク・オバマは、米国の憲法および法律によって私に与えられた権限により、2012年6月を「レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー・プライド月間」と宣言する。米国民に対し、偏見をなくし、米国民の偉大なる多様性をたたえることを求める。

 その証しとして、2012年6月1日、ここに署名する。

バラク・オバマ

米国大使館HP http://japanese.japan.usembassy.gov/j/p/tpj-20120612a.htmlより


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