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赤のインクで書いてあったら来るな

2ch



ポールとワッツは貧しい炭鉱夫だった。貧乏な暮らしに業を煮やした二人は
未開の国であるソ連に移住し、働こうと決めた。

ポール「決めたはいいが、僕たちはソ連のことを何も知らない。もしソ連が
この国よりも貧しい国だったらどうする?」

ワッツは頭を捻った。

ワッツ「そうだな・・・ポール、君には妻も子供もいる。君にとってはリスクが
大きい話だ。だからまず僕がひとりで向こうへ行き、あちらの事情を手紙に書く。
君はそれで判断すればいい」

ポール「しかし、悪口を書いた手紙を検問官に見られたら君はタダでは済むまい」

ワッツ「じゃあこうしよう。僕はソ連がどんな国だろうと、ソ連を褒めて書く。
手紙が黒のインクで書いてあれば、ソ連は素晴らしい国だと受け止めたまえ。
逆に赤のインクで書いてあったら内容とはかけ離れた貧しい国という意味に取ってくれ」

ワッツはそういうとソ連に旅立っていった。

それから3ヵ月後、ポールの元に手紙が届いた。送り主はワッツである。
手紙には黒のインクでこう書いてあった。

「親愛なるポール。この国は素晴らしい!向こうに着いてすぐ割りの良い仕事を
紹介してもらい、広くてきれいな住処を与えてもらった。食料と酒はふんだんにあるし、
何より国自体に活気がある!仕事はすこぶる順調で、来月にはクルーザーを買って
貸し別荘で余暇を過ごすつもりだ。一部のマスコミがソ連には物資が何もない
なんて書いてるが、それは大きな間違いだ。この国では欲しい物は何でも手に入る!
手に入らないのは赤のインクくらいのものだ」


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