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三波伸介

2ch



310 名前:おさかなくわえた名無しさん[sage] 投稿日:2012/11/30(金) 09:40:28.34 ID:wPo3ssYp [1/2]
父ちゃん  昔、ものすごく似顔絵が上手いコメディアンがいたんだよなあ
テレビで見て、なんかギャグを言いながらあっと言う間に書き上げるんだ
誰だっけかなあ、最近みないけど

あたくし「わかんないなあ」30半ばだけど記憶にない
残念がっていたので色々と検索かけてみる、三波伸介という方で
伊東四郎さんらと「てんぷくトリオ」を結成して、後年はテレビで似顔絵描きで
人々を驚かせていたらしい。ということで後年、二代目が語ったエピソード


或る日、親父と共に新幹線に乗っていた。
親父は乗り物に乗ると普段のハードスケジュールの為、すぐ寝てしまう。
寝ようと思ったその時、一人の品の良いおばあさんが私達の前に立っていた。
親父にサインを求めに来たのだろうと思った私は
「後程、私が座席の方へ、サインをお届けに上がるので
座席番号をお教え下さい」と云おうとした。
だが、願いは違った。
おばあさんは「こんなご無理を申し上げて申し訳ないのですが…」
と、前置きしての理由はこうだった。

第二次世界大戦でご主人は出征され、戦死。
国の英霊になられた。
留守を護ったおばあさんは、東京大空襲で全てを失い、
愛するご主人の写真も焼失し、自らの記憶の中にしか、ご主人の姿を見る事が出来ない。
親父への願いは
「どうか私の記憶が確かなうちに、主人の似顔絵を描いて欲しい」だった

311 名前:おさかなくわえた名無しさん[sage] 投稿日:2012/11/30(金) 09:41:32.62 ID:wPo3ssYp [2/2]
東京大空襲を経験している親父は涙ぐみ、
眠いのも省みず「私が描いてあげましょう」と胸を叩いた。
おばあさんの話を丁寧に聞き、時間を掛け、
出来るだけ細かく仕上げた。
親父はニッコリと笑い自信ありげに「お母さん、どうですか?」と
似顔絵をおばあさんに見せた。
おばあさんは、暫くジーッと絵を見ていた。
もの凄く長い時に感じた。
親父はニコニコ笑っていた。

おばあさんは、長年たまっていた苦労と喜びが相まってどっと涙が溢れ出た。
すると似顔絵を抱きしめて号泣した。
かすかにしゃくり上げる息の間から声がもれた。
「そっくりです。主人にそっくりです。これが主人です…」
あとは声にならなかった。

私は横でもらい泣きしていた。
親父も喜んでいた。
おばあさんは何度も何度も深々と親父に頭を下げ、
礼をした。
そして「伸介さん、あなたは神様です!!」
これは俺には出来ない芸当だ。
やはり、似顔絵は、親父の方が上手い



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