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昔、ぼくが住んでいた家

2ch



191 :大人になった名無しさん:04/06/06 00:03
二度と辿り着けない祖父母の家。


小学校の頃、よく泊まりがけで行ったっけ。夏になると二階は暑くて、窓を開けて寝た。

窓には紺色の金魚柄のレースのカーテンが下がっていたよ。

夜、二階の窓から見える景色を思い出す。貨物列車の汽笛が聞こえた。

遠くに見えるテレビ党の赤いライトの点滅が、なんとも物寂しい雰囲気だった。

そこは今は亡き、叔母の女学生時代の部屋で、叔母が描いた絵なんかが無造作に置いてあったりした。

小さな鏡台。

古くて大きくて重そうな和箪笥。

座机。


応接間で夜、テレビを見た。

見ている途中、ソファで本を読みながら叔母さんは寝てしまっていたね。

お祖父ちゃんはいつも自分の椅子に座って新聞を読んでいた。

その場面が蘇り、夢に出てきたら、目覚めた時、私は泣くかもしれない。


192 :大人になった名無しさん:04/06/06 00:47
去年、4年付き合った彼女と結婚した。

今年のゴールデンウィーク、どうしても見せたい場所があるからと帰省ついでに大昔住んでいたアパートに連れて行った。

俺が産まれ、育った場所。

もうすぐ着く頃に、アパートの屋根が見えた。

まわりに高い建物なんか無いから、すぐにそれだと気付いた。

看板こそ以前よりも新しいものに変わっていたけど名前もそのまま、だけど俺と家族が住んでいた部屋のあった1階は、いつのまにか駐車場に変わりそこに俺の思い出は無かった。

「ここが見せたかった場所?」とカミさんが聞いた。

「そうだよ、俺が産まれて育ったのがこの場所。アパート自体はあっても部屋が無くなってる・・・思い出が無くなっちゃった感じで寂しいな」

そしたらカミさんが微笑んで「思い出が無くなったってのは違うでしょ?」と。

「時間が経って部屋は無くなったかもしれないけど、心の中の大切な思い出が無くなってないから、ここに来たんだよね? 大切な思い出だから、連れてきてくれたんだよね?」

そう言われて涙が出た。

なんとなく、だけど、この人と結婚してここに一緒に来れて良かったと思った。


209 :大人になった名無しさん:04/08/26 23:05
6才から高1まで過ごした家は、狭くて暗くて汚くて友達にも見られたくなかったけど、

流行ってる商店街の真ん中に立ってたんで、あの汚い家があいつの住んでるとこだぞってバレバレだった。

実家はもっと広かった、もっと明るかったと愚痴ばかりこぼしていた母

潜水艦に住んでいると思えば楽しいじゃないかと笑っていた父。

広くて明るい家に引っ越したときは、それはそれは嬉しかったよ。


阪神大震災で、あの家は商店街ごと燃えてしまった。

お向かいのおばちゃんも、裏のおっちゃんも焼け死んでしまった。

あの家に住み続けていたら、俺も死んでいたんだろうな。

毎年1月半ばになると、関西では震災特集番組が流れる。

それを見ながら俺は一人で泣く。

何に対して泣いてるか自分でもわからんが、大切な大切な何かを失った気がして、涙がこぼれる。


211 :大人になった名無しさん:04/08/28 00:39
良スレですね。

私も便乗させて戴きます。

昨日、付き合っている人と生まれ育った団地を見てきました。


中学生のときに引っ越すことになり、当時私は「絶対もうここには帰ってこない」と誓いました。

ここへ来たら絶対に、もう戻らない幸せを求めてしまうと思ったからでした。

それなのに昨日その家へ戻ったのは、もうそろそろ大丈夫かと思ったのです。


物心つく前から10年以上住んだその団地には、懐かしさや幼心、決して帰ってこない家族団欒や冒険心の全てが詰まっていました。

ふざけて兄と掘った落とし穴、食べた果物の種を植えた花壇、毎年咲くのを楽しみにしていたあじさい、薄暗い階段……。


昨日行ったのは夕方だったのですが、家族の笑い声なんかどこからも聞こえない。

夕飯のしたくの音も、匂いもしない。

辺りは空き家が目立ち、花壇は全く手入れがされておらず、まるでゴーストタウンのようでした。


建物も変わっていないし、

私の掘った落とし穴はまだあるのに、

私の植えた木が大きく育っているのに、


私の幸せな空間は、やはり永遠に失われてしまったのだと感じました。

悲しくて寂しくて戻りたくて、苦しくなりました。


だけど隣にいてくれた恋人が私の代わりに何故か泣いてくれ、私も素直に子どもに戻れた気がしました。

何か無性に苦しいけれど、大切な忘れ物をとりに戻った気分でした。


212 :210:04/08/28 01:09
3年前の大学時代、付き合ってた彼女。

すごく明るくて、笑顔の可愛い人でした。

そんな彼女の住んでたアパートは6畳一間のぼろいアパートでした。

当時同じくらいのボロアパートに住んでいた僕。

いつも彼女の家にいて半同棲状態でした。


二人で買出しいって彼女の作る料理を食べた後

いっつも発泡酒飲みながら、くだらない話や将来の事とか語ってました。

そういえば初めてキスした場所も彼女のアパートでした。

結婚したら、もっと大きな家に住みたいって彼女はよく言ってました。


そんな生活を続けて3年、大学卒業まじかになって、彼女は突然僕の前からいなくなってしまいました。


信号無視の交通事故でした。


彼女を失った僕は大学も辞め、自暴自棄な生活を送っていました。


213 :210:04/08/28 01:10

彼女が死んでから僕は一度も彼女のアパートを訪れませんでした。

けどこのスレを読んで、僕は今日彼女の住んでいたアパートに行ってみようと思いました。

電車で一時間程いくと彼女と暮らしていたあの街に着き、あの交差点を過ぎると彼女の住んでいたアパートというところまで来て、僕は足を止めてしまいました。

僕は何の為にここにきたのだろう?

何を見に来たのだろうと急に言いようのない不安に襲われ怖くなってしまいました。


勇気をだして彼女のアパートの前に来ると、彼女のアパートはそこに有りました。

しかしアパートを見た瞬間彼女の顔、声、思い出が一斉に僕の頭の中に吹き出してきて僕は涙が止まりませんでした。


アパートは良く見ると新しい塗装がしてあって、彼女住んでいた部屋には新しい住民がいるようでした。

僕は彼女との時間を思い出すと同時にこの三年間で僕以外の周りの時間が進んでいる事に初めて気がつきました。


すこし新しく見えるアパートを眺めているうちに、なんとなく彼女から励まされているような気になりました。

うまく言えませんが

「私はいないけど、私との思い出はここにあって、けどあなたの時間は確実に動いているのだから、立ち止まってないないで、しっかり前を向いてね」

と彼女が言ってくれた気がしました。


このスレ読んでよかった。本当に感謝します。



瞳へ

僕はまだ瞳を完全に思い出にするには時間がかかりそうだよ。

けど、明日から僕は前を向いて生きていこうとおもう。

きっと瞳がそう思ってくれてると今日感じたから。

少し自分の心に整理がついた気がするよ。

明日から少しでも変われるように頑張ってみるよ。


長文&駄文すいません。でも書かずにはいられなかった。


264 :大人になった名無しさん:2005/06/19(日) 03:17:30
私が育った家。

それは家賃35000円のちっぽけな2Kの借家。

雨漏りは当たり前。トイレはもちろんぼっとん便所。

玄関の鍵はドラクエの鍵。

そこに家族4人で10年前まで住んでました。

先日、用があって実家に帰った時、借家のあった場所へ行ってみました。

影も形も無くなっていたけれど、玄関のそばにあった柿の木だけは残ってました。

住んでいた頃は貧乏なあの家が嫌で嫌でたまらなかった。

でも今はあの頃に戻ってみたいと思う。


275 :大人になった名無しさん:2005/07/11(月) 09:26:21
小さな頃に、近所の駄菓子屋にいたおっちゃん。

一日中暇なのか、ずーっと外を見てるらしくて、いつのまにか私の祖母の顔まで憶えてた。

「さっき、あんたのばーちゃん通ったで?」

しっかり当たっているのである。

子供ながらに凄い観察力だと思った。

このおっちゃん、スゲェ!いつもそう思ってた。

すぐ隣りに綺麗なお菓子の店があったのに、向かうのはいつもその駄菓子屋だった。

お小遣いを数10円しか握ってない子供には、1個10円とかの駄菓子が、めちゃくちゃ嬉しかったから。


でもある日、その駄菓子屋は閉まってて

次の日に行っても閉まってて…。

おかしいなとは思ってた。

でも、深く考えてなかった。


数ヶ月後、夜が更けた頃だったかな?

ずっと閉まったままだった駄菓子屋の扉が開いてた。

「開いてる!」そう思って中を覗いてみた。

病院から、おっちゃんが帰ってきてた…。

冷たい、姿になって…。

おっちゃん。

おっちゃんは戻ってきたけど…

もう「あんたのばーちゃん通ったで?」って、言ってくれないんだな。

ビビらせてくれないんだな。

「これいくら?」ってのが聞こえなくて

「え?!」「え?!」って何度も繰り返す時も

ずーっと微笑んでくれてた、おっちゃんの顔

もう、二度と見れないんだな…。


私は、おっちゃんが入院してることさえ知らなかったけど

うん…、お疲れ様。

そして、おかえり…。


私は大人になって、今でもその場所を通ることがあるけど

なんでだろ…、

おっちゃんの姿を何度か探したよ。

もういないって、わかってるんだけどなぁ。

おばちゃんも、何だか急に年老いて…寂しそうだよ。


もう駄菓子屋じゃないけれど、今でもその場所は存在してる。

なのになんでだろう。

ものすごく寂しい…。

ありがとうって、言えなかったからかな。

ばいばいって、言えなかったからかな。


ちょっと耳が遠くて、面白くて、優しくて、

凄い観察力のおっちゃんのことを思い出すと

今でも時々…

ちょっとだけ…、涙が出そうになるんだ。


276 :大人になった名無しさん:2005/07/19(火) 02:10:45
5年前、生まれてから17年間住んでいた家を引っ越した。

家族のみんなは引っ越すのがうれしかったみたいだ。

設計段階から大騒ぎで。

でもおれはうれしいどころか悲しくて仕方なかった。

ものごころつかない時からずーっとおれを育ててくれた家なんだから。


引越しはおれの関係ないとこで進んでるみたいだった。

新しい家は住んでたとこから電車で15分、しかも同じ路線だったから、引越し当日は朝古い家を出て学校へ行き、で帰りはそのまま新しい家へ直行。

全然引っ越した実感がなかった。


新しい家に着いた日の晩、おれは家族に隠れて泣いた。

もう誰も住んでない家が、一人取り残されたようでかわいそうでかわいそうで・・・

本当に大泣きした。


次の日もまたおれは泣いた。

で三日目、住んでいた駅にある床屋に行きがてら、数日前まで確かに生活してた家に寄ってみたんだ。

当たり前だけど誰もいなくて、なんにもなかった。

そこでおれはまた大泣きした。

泣きながら思ったんだ、たぶんおれにとってこの家も含めて「家族」だったんだろうなって。

ちゃんとお別れを言わなきゃって思った。

今まで本当にありがとうって。また寂しくなったら来るからって。

引越しの日は言えなかったことを言えたような気がして、おれは本当にすっきりしたのを覚えてる。

その夜からもう泣くことはなくなった。


本当に狭い家で、おれの部屋で家族みんな寝てたけど、

試験勉強のときとかみんなを起こさないかひやひやしてたけど、

洗面所もなくて、テレビも1台しかなかったけど、

そんな家のおかげでウチの家族は仲がよいのかもしれないな。

今あらためて思うわ。


ありがとう、おれの家。



290 :大人になった名無しさん:2005/09/13(火) 00:49:37
小学二年生まで住んでいた町に行ってみた。

そこにはノスタルジーに溢れたオンボロ団地は存在せず、豪華なマンションに生まれ変わっていた。

よく久し振りに行ったら小さく感じたと聞くが俺の場合は大きくなってしまった。

かつての友達ももうほとんど住んでいないと聞く。

みんなで野球やサッカーにドッヂボール、ローラースケートにスケボーをした公園や原っぱもなく、友達が落っこちて大怪我を負ったジャングルジムもなかった。

習字で行っていた集会所も今では別の場所にあった。

住んでいた当時は行われていた夏祭りも町内会が主催する町ぐるみの運動会も

今では行われていないらしい。

入学した小学校も改築され記憶の中のそれとは違っていた。

町を流れる川以外は想い出と写真の中にしか存在しない。

あの頃に戻りあの頃の友達とあの頃のように日が暮れるまで遊びたい。



302 :大人になった名無しさん:2005/12/03(土) 11:34:46
昔住んでいた家

地震で半壊になって、それでもなんとか修理して暮した家

祖母との思い出が詰まった家

今はもう家族誰も住んでいない家

借りてくれる人もいなくなった

手放さなければならなくなった

「もうおばあちゃんがいいよって言ってるんだよ」と母は寂しそうに言った


買ってくれた人がいた

大工さんだった

この家を修理しながら住んでくれるそうだ


まだまだ家族で住んだ家はなくならない

これからも新しい家族にかわいがってもらいながら

ずっとそこに在り続けてくれる


ありがとう

どうか、かわいがってあげてください

古いけれどとても優しいお家です

幸せに暮してください

よい思い出をいっぱい作ってください



321 :大人になった名無しさん:2006/05/07(日) 21:09:12
私がお嫁に行く前に両親と住んでた家は、とても小さい建売り住宅だった。

よくその家の近くを母と散歩した。

その散歩の途中、母が「もうすぐ一緒に散歩も行けなくなるねぇ。」と

寂しそうに言った。

私にとってあの家は「初めての持ち家」という嬉しさと、

「寂しそうな両親を残していく」悲しさの両方の思い出のある家。

今は両親もそこには住んでないけど

母はその家から引っ越す前、ちゃんと写真におさめていた。

その写真を最近見せられたのだけれど、

胸がいっぱいになった。

庭もなく、ベランダも狭い本当に小さい家だったけれど

私ら家族にとっては「お城」だった。


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