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フグ汁の毒見役

2ch



777 おさかなくわえた名無しさん sage 2006/11/17(金) 01:07:21 ID:+WyqRi1x
江戸時代、フグをもらった若い衆が、皆でフグ鍋をやることに。
またとないご馳走に一同盛り上がるも、万一毒に当たっては……と
なかなか箸を付ける者がいない。ふと窓の外を見ると、コジキが一人。
若い衆の一人が汁を腕に盛り、コジキに恵んでやった。
素知らぬ顔で戻り、待つこと半刻ほど。覗きに行くと、コジキは
さっきと変わらずニコニコしている。これなら大丈夫と、若い衆は
大喜びでたらふく食べた。食うこと食うこと、あっという間に鍋は空っぽ。
腹ごなしの散歩にしゃれこもうと、若衆たち、ゾロゾロと外に出た。
しばらく歩いて、さっきのコジキの場所に戻る。するとコジキが話し掛けてきて、
「ダンナがたも、あのフグ汁を食いましたので?」
「おう、食ったとも」
「もう半刻ほどになりますな」
「うむ、そうかな?」
「何ともございませんので?」
妙な事を聞くと思いつつ若衆たちが頷くと、コジキ、にっこり笑って、
「それでは私もいただきます」


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