My Library Home

十二干支の始まり

2ch



昔々の大昔のある年の暮れのこと、神様が動物たちにお触れを出したそうな。

「元日の朝、新年の挨拶に出かけて来い。
 一番早く来た者から十二番目の者までは、順にそれぞれ一年の間、
 動物の大将にしてやろう」

動物たちは、おらが一番とて、めいめいが気張って元日が来るのを待っておった。
ところが猫は神様のところにいつ行くのか忘れてしまったので、ねずみに訊くと、
ねずみはわざと一日遅れの日を教えてやった。
猫はねずみが言うのを真に受けて、喜んで帰っていったと。

さて元日になると、牛は

「おらは歩くのが遅いだで、一足早く出かけるべ」

とて夜のうちから支度をし、まだ暗いのに出発した。


牛小屋の天井でこれを見ていたねずみは、ぽんと牛の背中に飛び乗った。
そんなこととは知らず、牛が神様の御殿に近付いてみると、まだ誰も来ていない。
我こそ一番と喜んで待つうちに門が開いた。
とたんに牛の背中からねずみが飛び降り、ちょろちょろっと走って一番になってしまった。
それで牛は二番、それから虎、兎、龍、蛇、馬、羊、猿、鶏、犬、猪の順で着いた。

猫は一日遅れで行ったものだから番外で仲間に入れなかった。
それでねずみを恨んで、今が今でもねずみを追い回すのだそうな。

13番目であったために十二支に入れなかったイタチをかわいそうに思った神様は、毎月の最初の日を『ついたち』と呼ぶことにした。

ただし実際の『ついたち』の語源はこの逸話からではない。


Page Top | My Library Home