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オーストリアの名門、ベーゼンドルファー社

2ch



20 風と木の名無しさん sage New! 2010/01/03(日) 15:28:35 ID:8GZ9+2/B0
>>18
オーストリアの名門、ベーゼンドルファーが経営苦の末に身売りすることになった際、ヤマハがその
身請け先として名乗りを上げた。
今でこそピアノ界でそれなりの地位を手に入れたヤマハだが、かつて東洋の片隅で学校向けの
足踏みオルガンを作っていた頃から、ベーゼンは憧れの人と見上げてきた存在だった。
そんな存在が身売りをする。
身売りをするということは、たとえ同じ名前でも、違う存在になってしまうかもしれないことを意
味する。タタに買われたジャガーのように。そのことを誰もが覚悟していた。

当のベーゼンですらも。

そんなベーゼンに、ヤマハは驚くような破格のプロポーズをした。
「あなたがオーストリアでピアノを作り、その伝統と音を守り続けることに価値があるのです。
 わたしのプロポーズを受ければ、あなたは私の養子という立場にはなりますが、出来うる
 限りあなたがあなたのままでいられるように取り計らいます」
住む場所も名前も変えなくていい。あなたの家族(職人たち)とも別れなくていい。そのまま
受け入れる―――
その言葉に、ベーゼンはヤマハの手を取った。

2008年1月 ベーゼンドルファー社、YAMAHAの子会社となる



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