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毎日遊びまくって何にも考えてなかった

2ch



6:◆njG8BYqcA. :03/11/23 21:18

私はどうしようもなく
前が見えなかった
一日一日を送る幸せ

8 : ◆njG8BYqcA. :03/11/23 21:22
19才の私は自由きままだった
何にもとらわれず自由で
規則の厳しい家にも帰らなくていい
毎日友達と遊んで笑って
都会で一人暮らしをしてのんびりしていた。
20才母親が地元の専門学校にいかないか、って電話がかかってきて
私は何も無いつまらない故郷へ返った
しぶしぶ帰ったけど
それはそれなりに楽しかった
学校の女の子も皆いい子で何も変わらない平凡な日々

9 : ◆njG8BYqcA. :03/11/23 21:27
もうすぐ専門学校も卒業
けど若かった私はやっぱりまだまだ遊びたかった
今考えたらなんであんな遊びたかったのかわからないけどさ。
毎日家にも帰らず何日も何日も遊び歩いていた
なんにも考えていない
まぁ、要はアホ娘の部類だった

10 : ◆njG8BYqcA. :03/11/23 21:31
馬鹿して馬鹿して騒いで飲んで
陽気で何にも考えない毎日おくってた
しかしおとうさんの親がいきなし具合悪くなって
それに加えて仕事がうまくいかなくなってきたらしく母親から聞いた
なんとなくピリピリしてるな、とは思っていたけど
アホ娘のあたしにはそこまで気になることでもなかった
どうにでもなるさ~くらいしか思ってなかったし
やっぱりあたしは相変わらず毎日遊んでた。

11 : ◆njG8BYqcA. :03/11/23 21:35
母親は毎日おばあちゃんの看病と、ぼけてしまったじぃちゃんの介護
妹は部屋からこもって出てこない。
仕事は不景気もあり辞める辞めないの争いをしているおとうさん
そんな中それでもやっぱり遊ぶのをやめないあたし
で、なんかおとうさんおかしくなってきた

12 : ◆njG8BYqcA. :03/11/23 21:37
いつもみたいに夜中遊んでふらふら帰ってきた私に
おとうさんは酷くキレていた
そう怒ったりするタイプでもなかったのだが
怒り方がちょっとおかしかった
尋常じゃない
不思議に思った。

14 : ◆njG8BYqcA. :03/11/23 21:40
「遅くまで何してた!
お前だけいいように遊びやがって!
てめぇ、いいかげんにしろよ?この糞娘!」

よくある説教といえば説教なのだが
あたしもいつもと、何かが違うのをなんとなく感じていた。
母親ははらはらしている
けど若いあたしは反発することでしか表せない馬鹿娘だったし

16 : ◆njG8BYqcA. :03/11/23 21:44
「はぁ?うるさいよ糞が!遊んで何が悪いのさ!
仕事でうまくいかないからってあたってんじゃねーよ!」

なんとも典型的なバカ娘の発言で返した私
そこから毎日
また遊んで また遊んで 遊んで 騒いで
おとうさんはもっともっとおかしくなっていった。
そこから
何かが違うようになってく
けどやっぱりわたしはバカだから 遊んだ

18 : ◆njG8BYqcA. :03/11/23 21:46
今まで仲良かった家族だった
けどあたしには関係ないし。
毎日毎日家にもかえらず遊んでいた
そんなとき母から電話があった
「あなたに解ってほしいことあるから、ちょっと一日だけでもいいから。かえっておいで」

19 : ◆njG8BYqcA. :03/11/23 21:50
とりあえず帰ったら、母は
「最近おとうさん変な時に怒ったり叫んだりするでしょ?

おとうさん、精神病なの。
あれから様子がおかしくって
心療内科にいってみたのね。
そしたら自律神経失調症っていうらしいのね。
おかあさんもっとこれからがんばるし、あなたも遊んでもいいけどね、
おとうさんと仲良くしてね?」

けど私バカだから解らなかった
心配なんだけど
どしたらいいかもわからないし
とりあえずやっぱし遊んだ

20 : ◆njG8BYqcA. :03/11/23 21:55
あたしのおかあさんはそんなきっつい過程状況の中
おばあちゃんの病院いってぼけたじいちゃん介護して
ひきこもってる妹と交流とって
毎日罵声をあびるおとうさんを言葉を選びながらなだめて
笑顔だった。母は強しだなぁ~
とか私はおもってた。
あたしはやっぱり相変わらず毎日遊んでいた。
あと少しで学校は卒業
そしたらどうせ仕事始まるし
家に金もいれてやれるし
そしたら両親にも旅行とかやって驚かせたりできるし
それまでは遊んでていっかぁ~と思って
やっぱバカな私は毎日遊んでいた

21 : ◆njG8BYqcA. :03/11/23 21:57
もうすぐ誕生日
この頃からさすがに
遊ぶのの何が楽しいのかいまいち解らなくなってきた
妙にさみしくなってきた。悪いなぁ、とおもってきた。

なんとなく家に帰ってみた

23 : ◆njG8BYqcA. :03/11/23 22:01
帰るなりおとうさんが叫んでいる。
もうこれぞ精神患者といわんばかりに叫んでいる。
正直、ここまでいない間に
悪くなってるとは思わなかった
おかあさんはおとうさんをなだめながら話しているが
やはり父親は罵倒して叫んでいる。
とりあえず玄関で聞き耳をたてて会話じゃない両親の会話を聞いてみた

24 : ◆njG8BYqcA. :03/11/23 22:06
「てめぇ!俺をなめてるだろう!?いい加減にしろよ!
ろくすっぽ家事もしないでヘラヘラしやがって!
いいか?お前は役立たずなんだよ!
人間もできてない中途半端なてめぇがなぁ
むかついてしょうがないんだよ!
俺は仕事休んでるけどこれは有意義な休暇なんだよ!
誰かてめぇを養ってやってるとおもってんだよ!このクソが!!
早く俺のために動けよ!飯つくれ!働け!家で!!」

夫婦喧嘩を聞いたことはむかしっからあったけど
いいあいっこしててかわいいなぁ~と思うようなたあいのない喧嘩しかなかった
けど今回は違う一方的に父親が罵倒している
しかもなんだか違う人が乗り移ったようだった。

25 : ◆njG8BYqcA. :03/11/23 22:11
母親はいつもの可愛い夫婦喧嘩なら
「なんでわたしがわるいのよぅ!もう!」って怒るのだが

久々に帰った家のいつもと違う状況がはっきり解ったのは
この時やっとだった。
おかあさんは穏やかで優しく言った
「そうね。わたしが悪いの
ごめんなさいね…

あの子も遊んでばっかりで帰ってこないし
わたしも毎日あなたのご両親を看病しきっきりで
目がいきとどかなかったわよね

本当ごめんなさい。
もっとがんばるからね。ご飯は何が食べたい?」

26 : ◆njG8BYqcA. :03/11/23 22:13
なんだかあたしはむしょうに怒りがこみあげてきた

病気だって
病気だって

何回も自分に言ってみても止まらない。
父親に殺意が芽生えたのは生まれて初めてだった
本当に殺してやりたくなってきた

27 : ◆njG8BYqcA. :03/11/23 22:14
玄関から家にあがったあたしを
おかあさんがうれしそうに慌てて迎えに来た。
「おかえりなさい!」

けどそんなことよりあたしは父の所にいった

28 : ◆njG8BYqcA. :03/11/23 22:17
凄い顔して行ったんだとおもう。
おかあさんが突然部屋に入る前にあたしを止めた
「おかあさんのためにも
おとうさんと喧嘩するのはやめて?
もうおかあさん体がなんだかきついの…
お願いだから。家族なんだし仲良くしよう?ね?」

29 : ◆njG8BYqcA. :03/11/23 22:19
あの時は
なにがなんだかわからなかった。
あたしバカだし
気遣いとか我慢とかわかんなくって
もうただ、部屋に勢いつけて入ってやった。
父をにらみつけて大声で
バカなあたしは こう、怒鳴った

30 : ◆njG8BYqcA. :03/11/23 22:24
「いい加減にしろよ!
仕事休んでばっかりで
家のことも全部おかあさんのせいってわけ?
おかあさんは奴隷じゃない!あやまれ!
あやまれよ!!」

父親はニヤニヤしながら
こういった

31 : ◆njG8BYqcA. :03/11/23 22:28
「お前に言われたくないんだよ
毎日遊んでた奴がよぉ~
誰が謝るか!本当のこといったんだ。
それよりもなぁ~お前のほうが目ざわりなんだよ
殺してやりたいよ~
お前なんて生まれなきゃよかったのにな~
俺の子供として恥なんだよ。
あ、そうだ、もうお前でていけよw
もういらねぇや。籍もぬいてやるからな
お前は明日から一人だ。ぎゃはは」

もう優しかった父は何かに吸い込まれたようにいなくなっていた

32 : ◆njG8BYqcA. :03/11/23 22:29
あたしは悔しかったのよりも
悲しくって家をまた出て行こうと思った。
もうこんな家かえってやるか!
そうおもった
走って玄関を泣きながら出たあたしをひきとめたのは

やっぱりおかあさんだった

33 : ◆njG8BYqcA. :03/11/23 22:32
「ごめんね ごめんね。 おかあさんが変わりにあやまるから
あれがおとうさんの今の心の病気なの
あなたにはわかりづらいと思うけど。
がまんしてあげて?お願い
せっかくかえってきたのに
家族全員そろったのに
どこももういかないでちょうだい…お願い」

34 : ◆njG8BYqcA. :03/11/23 22:35
バカで若いあたしは自分のことでいっぱいで
その時はどうにもひっこみがつかなかった

「いいよ!もう風俗でもなんでも働いて生きていくから!」

おかあさんのあんなに悲しそうな顔は見たこと無かった。
せめて心配だからお金もっていってと、一万円握らされたけど
つっぱねて逃げるようにあたしはまた、家を出た

35 : ◆njG8BYqcA. :03/11/23 22:38
その後
携帯も出なくって
留守電がいっぱい、いっぱいはいってた
おかあさんから
「かえっておいで」
とか
「おなかすいてない?外さむくない?」
とか
「おかあさんが一緒に謝ってあげるし守るからかえってきて」
とか。
アタシは涙がとまらなかった。
一つ一つ聞くたびに
帰りたかった。
おかあさんに会いたかった。
いますぐ謝りたかった。

まだ未来はあると時間はある、と
その時のアタシは心のそこで信じていた

36 : ◆njG8BYqcA. :03/11/23 22:41
おとうさんが怖くて
もう帰れないし家の子じゃなくなっちゃうし
と思うと家に帰れなくって
3日が過ぎた。
3日がこんなに長かったのはこの時が初めてだった。
そして朝。留守電が入っていた
いつも部屋にこもって電話なんて出ない妹からのめずらしい電話だった。

37 : ◆njG8BYqcA. :03/11/23 22:43
「おねぇちゃん
おかあさん 倒れた
救急車で運ばれた。お見舞いいってあげて」
これだけだったけど
あたしは胸に
今までの分のヤリが一気に刺さってきたようだった

38 : ◆njG8BYqcA. :03/11/23 22:47
見舞いにいって
母は改めて見ると、すごい痩せていて
呼吸用のチューブをしていて
輸血用の管がいっぱい体に刺さっていた

「きてくれたの?ありがとうね。なんだかふらふらして倒れちゃったw
けどねぇ、病院に来てもなかなか体の調子がよくならないの
きついわぁ~。あ、病院の先生があなたに後でおいでって言ってたわよ~」

39 : ◆njG8BYqcA. :03/11/23 22:51
目の前の事がいまいちよくわからなくって
ごちゃごちゃしたことを整理できないまま
若いあたしはふらふらといわれるがままに
先生の所へ行きながらこう思った
後で、こないだのこと謝ろう。
おかあさんごめんねって。
あたしも長女なんだし
これからは手伝って仕事して
家の雰囲気を立て直さないと
と決意を固め自身を戒めていた

40 : ◆njG8BYqcA. :03/11/23 22:55
女の先生はさらっとアタシに言った

「おかあさん、胃癌と急性白血病という珍しい病気の末期で
  もう後、長くもって一週間です。
今元気にまだ話してるとおもいますが
急激に悪くなっていくと思います。どうか最後まで本人に希望を失わせたくありませんので
黙っていてあげてくださいね。できるだけ元気に振舞ってあげてください」

アタシは  自分を呪った

41 : ◆njG8BYqcA. :03/11/23 22:58
遊んでばっかりの毎日を呪った
何にも考えず家を出ていた自分を呪った
家のこと大変なの解ったくせに逃げていた自分を呪った
ひきとめるおかあさんの手を振り払った事アタシを呪った
時間があるとか思っていた自分を呪った
そして運命も呪った。

42 : ◆njG8BYqcA. :03/11/23 23:02
あたしはその後も毎日妹とお見舞いに行った
父もたまに病室で会ったけど
それよりもおかあさんのことだった。
おかあさんは笑っている。
いろんな人がお見舞いに来て
体はもの凄くきついはずなのに時々嬉しそうにわらっていた
背中をさすったり
面白い話をしたり
元気つけたり
冷たいタオルを作ったり
おかあさんは言った

「ありがとうねぇ~、あんたにこんなことしてもらうなんて思わなかったよ~w」

あははって、笑いながら心の中の
あたしは日に日に弱るおかあさんに対してこんなことしかできない自分が本当に悔しかった

43 : ◆njG8BYqcA. :03/11/23 23:08
1週間にもうすぐなるという時
おかあさんから電話があったそうだ
あたしたち姉妹二人と話がしたい、と。
何か悟ったのだろうか
その時海の近くでアタシはハイビスカスの花を
おかあさんに見せてあげようと持って帰っていた
私は車で、妹はタクシーで病院に向かった。
しかし朝のラッシュで車は前に進まない
嫌な予感がする。なんだか胸が苦しい。病院に付いた途端あたしは走った

44 : ◆njG8BYqcA. :03/11/23 23:11
妹が泣いている

「遅い、来るの遅いよ」

と泣いている。
お母さんは目をひんむいたまま、ヒューヒューいっている
意識はあるのかないのか解らない
あたしは倒れそうになりながら
普段あんまり手もつないだ事も無いお母さんの手をにぎって叫んで泣いてた

45 : ◆njG8BYqcA. :03/11/23 23:14
おかあさんに
生んでくれたお礼と
おかあさんがあたしの自慢の人だったことと
何かいいたくってもいえなさそうに「ウウ」といっているから
言わなくっても全部わかってるってことと
聞こえているのかわからないけど叫んだ






ありがとうを何回も叫んだ
何回も何回も叫んだ

46 : ◆njG8BYqcA. :03/11/23 23:17
その後持っていくはずのハイビスカスも見せてあげる事もできず
しおれていた。
葬儀は淡々と続き

あとは49日だけだった。
この頃からあたしはすこし自分の様子がおかしいと思い始めた

47 : ◆njG8BYqcA. :03/11/23 23:19
毎日眠い。

寝てばかりいる
食事は一食
それ以外はいつも寝ている
一日の睡眠時間は20時間以上だった。
外部と接触もとらず毎日毎日眠っていた。
妹はますます部屋から出なくなり
父親は毎日荒れている
仕事も辞めた

もうこの家は明かりがなくなったようだった

48 : ◆njG8BYqcA. :03/11/23 23:23
49日一日前

突然またいつものように部屋に入ってきた

あたしの顔をみるなりこう言った。

「お前のせいでおかあさんは死んだんだ!人殺し!
出て行け!お前はもうこの家の子じゃない!今すぐ出て行け!」

もの凄い今にもあたしを殺しそうな声で怒鳴ってきた。

あたしは震えが止まらず
何が悪いのかも解らず

ただひたすら逃げるように家を出た
この故郷の地を離れた。

49 : ◆njG8BYqcA. :03/11/23 23:27
お金も5000円しかない

住む所も無い

帰る家もない

おかあさんもいない。

あたしは遊んでいた頃を思い出していた

お母さんが夕飯あたしの好きなもの作ってくるから今日は帰っておいで~

とか言っていたことや

お父さんがおかしくなる前にあたしが卒業したら家族で旅行に行こうと言ってた事

涙が止まらない。

あたしは結局生まれて初めて

本当に風俗で働くことになった。

50 : ◆njG8BYqcA. :03/11/23 23:30
知らない土地で知らない人ばかり
毎日お金だけ稼いで住む所もみつけて
高価なものや美味しいもの。
欲しいものはなんでも手に入った。
けどあたしは独りぼっちだった
満たされもしない
バカなあたしは毎日とりあえず笑ってた

51 : ◆njG8BYqcA. :03/11/23 23:33
そんな時だった
いつものようにお客さんとして一人さえない男の人に私はついた
特別おしゃれって訳でもなくって
特別かっこいいって訳でもなくって
特別お金もってる訳でもなかった。

ただ

特別笑顔が優しい人だったんです。

53 : ◆njG8BYqcA. :03/11/23 23:34
とっても暖かくって
とっても幸せだった。
上手く言えないけど
その人といる時は
まるで家に帰ったような気持ちと同じものがあった。
あたしは、その人に今までのことを話す事にした

55 : ◆njG8BYqcA. :03/11/23 23:38
そしたらバカなアタシに
口数の少ない彼は

「がんばったね。
もう自分を責めないで。
きっと声は届いてるよ
お父さんもそのうち仲直りしにいこう?
ついてくからさ」

とだけ、ぼそっと言った
あたしはやっと



何かが元に戻った気がした


57 : ◆njG8BYqcA. :03/11/23 23:48
それが
今の旦那なんです。
毎日犬の散歩に行って
夕飯の買い物をスーパーにしにいって
洗濯して掃除して…
時々大変だけどそれが今は一番楽しいのです。
あたしの人生なんて
比べ物にならないくらいキツイ思い出がある人もいるとおもいます
毎日辛い人もいるとおもう
彼と喧嘩したり
彼女がイマイチわからなかったり

けどきっとこれから
もっと楽しい事が待っていると思うのです
バカなアタシでも毎日が送れてる
それにありがとうがいいたいし、

皆にもありがとうが言いたいです

お母さん
最後に彼に出会わせてくれてありがとう

あと
こんなスレ立てたのに
長々と最後まで読んでくれた人
ありがとうございました 


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